遅い夏休み…帰省1日目



昨夜、東京駅から久しぶりに深夜バスに乗り込み、7時ぐらいに盛岡駅に到着。寒いっ!あー、やっぱりバスはしんどいわ。お尻が痛くて眠れなかった。。。今の深夜バスはスマホ用に電気コンセントが設置してあって、有り難い!少し眠ってはスマホをいじり、また体勢を変えて少し眠ってはスマホ…全く眠った気がしない!
駅のお土産屋さんは9時開店。それまで駅構内のドトールで時間潰し。体はぐったり、いつも通り岩手山は顔を見せてくれないが、おかえりなさい!の虹に迎えられ、疲れも吹っ飛んだ。


そうそう、ドトールに入る前に、お向かいで売っている福田パンを購入。久しぶりで嬉しい!この時期限定の渋皮入りマロンと、定番のあんバターを購入。さすがにドトール店内で食べるワケにいかないので、我慢、ガマン!


そういえば、今日は平日だなぁ。ということは、上のチビが通学で駅に向かっているハズ。うまく行けば会えるかも!おばバカは早速、チビにLINE。すると今日は先生たちのイベントがあって休みとのこと。休みだが勉強してから部活に行くということで、駅に着くらしい。やったー!



今の時代は、急な待ち合わせもスマホがあるから便利だね。無事に合流したあと、チビは駅近くの図書館で勉強、私はお土産選びのためいったん解散し、お昼前に再び合流して一緒にランチへ。
お店は私のリクエストで、開運橋手前の洋食屋さん 『金宝堂』 。私だけビールを飲んで、チビと近況報告し合う。
チビは根っからのリケジョ。交通事故以来、勉強の方は大変そうだが、それでも学校はすごく楽しいらしい。学校の話をするチビの顔、満面ニコニコだもんね。久しぶりにゆっくりお話ができてヨカッタ。



食事のあと、近くの昔から行っていた喫茶店へチビを誘った。チビはガトーショコラ、私はニューヨークチーズケーキ、ふたりともアイスカプチーノをオーダーし、ここからおしゃべりの続き。来週、合唱の東北大会があるため部活は休みなし、喉を壊さないためカラオケも禁止だそうだ。勉強だけでも大変だろうに、と思うけど、それでも楽しいんだって。若いってイイねぇ。私もこんなだったっけ?いや、これほどパワフルじゃなかったと思うな。
駅に戻り、チビはバスで学校へ、私は電車で実家へ、それぞれ向かった。チビとの時間、楽しかったぁ。


家に着くと、周りの田んぼは稲穂が頭を垂れていて一面、黄金色の風景。うわぁ、すごい!そういえば、こんなに遅い夏休みは初めてかもしれないな。去年のチビの事故の時は、黄金色には少し早い時期だったもんね。


夕方までひと眠りしようと布団に横になるが、スズメの声がうるさくて眠れない。二羽、三羽のチュンチュン!なら心地よく眠りにつけるだろうが、数十羽が一斉にチュンチュン鳴き続けると、もの凄い音量になる。今の田んぼはスズメにとって、時間無制限の食べ放題レストランと同じだもんなぁ。


お昼寝は諦め、散歩に出掛けた。黄金色の田んぼのあぜ道をぶらぶら歩いているだけで、とても気持ちが落ち着く。午後で太陽が落ち始め、昼よりも光に色があり、それがまたイイ。
田んぼを渡った突き当たりにある、走湯神社。そうとうじんじゃ、と読む。いつもはお祭りの夜にしか行かないので、明るい時間に来たのは初めてかもしれないな。


ちょっと、お邪魔します。



上の写真、鳥居の奥に見えるのが、このケヤキの大木 『矢立の槻』 。裏から見ると、幹が空洞になっている。それでもこんなにしっかり立っているんだねぇ。
源頼朝が1189年9月に藤原泰衡を追って陣ケ岡に不陣したときに、鏑矢2本を射立てたケヤキの木。推定樹齢千年、幹周6.5m」 と案内に書いてある。どっしりとした太いケヤキは、地面から所どころ顔を出している根も、丸太のような太さだ。
このケヤキ、いろんなものを見てきたんだろうなぁ。


ケヤキの歩道を挟んだ隣の丘にあるのが、 『烏瑟沙摩明王 (うすさまみょうおう) 』 の石碑。何と、トイレの神様だそうだ。
「不浄を清める功徳があり、トイレの神様とも言われます。トイレ掃除する人に幸福を授け、女性なら美人に、また子供も授かると信仰されています」 拝み方 「おん くろだな うんじゃく そわか」
案内にはこう書いてある。これを3回唱えながらトイレ掃除をするそうだ。3回じゃ、掃除には足りないなぁ。そっか、これを唱えながらトイレ掃除しようっと!本殿に貼られていた、この石碑の新聞記事には、 「そ・わ・か」 は神様が好む 「掃除・笑い・感謝」 の頭文字とも言われている、とあった。なるほどねぇ。



境内に咲いていたこの大きな株の小さなお花。なんていう名前の花だろう。白と赤と両方の株が満開になっていた。ひとつひとつは小さくて可愛らしいお花。


境内入口の鳥居を本殿側から。
鳥居の赤、足元の緑、千年杉、西陽と伸びる影。
体が浄化されるような気分。体が透明になっていくようだ。


本殿と左奥の祠。
祠は手前から 「八坂神社」 「八幡宮」 「天満宮」 。
ここでも足元は、クローバーや数種類の緑で埋め尽くされていた。目に優しい画。



走湯神社の大杉』
源頼朝が、1189年9月に高水寺の守り神として走湯権現を祭った時から、ご神木とされてきた杉の木。推定樹齢千年、幹周5.5m」


まっすぐ伸びた杉の足元では、彼岸花が鮮やかに開いていた。自分が小さな生き物になったような錯覚に陥るのは、大きな大きな杉の木と、足元を埋め尽くす緑のせいだろうな。



大きな大きな逞しい杉に、甘えるように絡まって伸びる緑たち。その足元には、たくさんのどんぐり。
何十年も何百年も、こうやって季節を重ねてきたのだと思うと、見上げた顔を下ろすこともためらわれる。あー、木々の、緑の心理的効果って、こういうものなのかなぁ。景色も、自分も、静かで心地良い。


日が落ちてきたので、また田んぼのあぜ道を通って家に帰った。
今夜、お兄ちゃんとお義姉さんは帰りの遅いお出掛け。おばあちゃん (お母さん) とチビと三人でスーパーマーケットに買い物に行き、チビも一緒にお料理をして夕飯。私のヘルシー料理もなかなか評判が良くて、ひと安心。やっぱり健康第一だもんねぇ。


上のチビは、食事をしてからもお勉強。リビングのテーブルでやるんだよねぇ。部屋だとダメなんだって。ま、イイことだ。
帰ってきたときはずーっと吠えられていたわんこたちにも、やっと吠えられなくなったよ。明日の朝になったらまた、吠えるんだろうなぁ。だからわんこは苦手なんだよ。。。
さ、今日はぐっすり寝るぞ!