たかがまつ毛 されどまつ毛

嫌なことがあった時、気分転換をしたい時、癒されたい時、とにかく　「キィィィーッ！」　という気分の時、美容院に行くという女性は多いだろう。
ただ座っているだけで、いろんな人が自分をキレイにしてくれるために動いてくれる。
これほど女王様気分になれる場所はない。時にはお茶を出してもらい、時には楽しく会話し、ゆったりした時間を過ごすことができる。だからこそ女性の美容院へのこだわりは強く、気分良く居られない店なら二度と行かない。癒されない美容院など意味が無いからだ。
担当美容師が店を異動になると、一緒にその美容師について店を変える人は多い。客は、店ではなく美容師に付いているのだ。
私もその部類なので、担当と一緒に数回、美容院を換えている。その美容師だと自分のことを分かってくれていて、細かいことを言わなくても思い通りにしてくれるからだ。

最近、まつげのエクステンションをしている女性が増えている。電車の中で本を読んでいる女性を見て　「まつげ、長っ！」　と思うことも増えた。
今までもあった"まつげパーマ"は、元々まつげが長い人がやってこそのもので、短い人がやるとちんちくりんの、おかしな仕上がりになる。まつげが反り上がりすぎて、マスカラを塗ると瞼までマスカラが付いてしまうこともしばしば。
短いまつげの人は、それをビューラーで上げ、繊維入りの下地を付けて長くし、最後の仕上げにマスカラを塗る、というかなり時間を要する作業を、毎朝しなければいけない。忙しい朝に、この作業に要する時間はかなりのストレスだ。
それでもキレイになりたい女性は、その努力を惜しまない。

この朝のまつげタイムを無くしてくれたのが、エクステンションだ。まつげ１本１本にエクステンションを施すことにより、ビューラーもアイラインも不要。女性が憧れる、長くカールしたまつげを手に入れることができるのだ。
一昨年になるだろうか、初めてエクステをやったときの驚きは忘れられない。
付け終わり、手鏡を渡されて顔を見た瞬間、　「うわぁ〜！」　と声を出してしまった。コンプレックスだった短いまつげが長くなり、目は3割増しぐらいにパッチリになっている！
それからはもう、以前の自分のまつげ具合を忘れてしまうほどずっと、エクステに頼っている。マスカラもアイラインも使わなくなったので、朝のメイク時間は半分になった。

お世話になっているお店は、まつげ専門店　『charm（チャーム）』　。京浜東北線　「大森」　駅から30秒ぐらいの好立地で、2席だけの小さな小さなお店だ。ネイルやエステと一緒にエクステをやっている店が多いが、ここはまつげ専門店なので、安心してお任せできる。

charmのスタッフは、カッコイイご主人と、かわいらしい奥様。初めて電話をしたときは、男性が電話に出たので驚いた。　「男の人がやるのぉ？」　と思ったが、お店に行ってアットホームな雰囲気に、緊張も解れた。
一人ひとり、バランスをみて自然な仕上がりにしてくれるので　「エクステ付けてます！」　的なゴタゴタ感は全くない。
化粧品を買いに行ったとき、ＹＳＬやクレドポーのカウンターで　「上手なお店でエクステしてますね」　と誉められた。たくさんのエクステを見ている化粧品売り場の美容部員さんたちは、上手いエクステ店かどうかが分かるそうだ。
私の場合は一度付けると3週間〜1ヶ月ぐらいは持つのだが、美容院同様、気分転換をしたい時にはお邪魔して数十本の追加をしてもらう。私にとってエクステンションは　『必要なもの』　から　『癒してくれるもの』　という意味合いに変わってきている。
まつげエクステのお店はフリーペーパーでたくさん紹介されているが、エクステは初めてで心配、という方には是非おススメしたいお店だ。

この間、久しぶりに美容院にいったところ担当さんに　「最近、ここに来る回数が減ったんじゃない？」　と言われてしまった｡｡｡
男子には、このまつげへのこだわりは分からないんだろうなぁ。

●まつげ専門店【ｃｈａｒｍ（チャーム）】
大田区山王2-2-15　TEL：03-5742-0781（完全予約制）　9：00〜19：30　日曜日定休