暗闇の桜


国立国会図書館を囲む桜は、それはそれは見事だ。
でも決してライトアップなんかしない、その姿勢というか、 「ふんっ!」 ってな感じが好きで毎年、眺めに来る。もちろん夜に。


特に日曜日は警察官が所々に立っているだけで、散歩をしている変人は私だけ。警察官にチラ見されながらも、気にせず進む。
さぁ、今夜も国会図書館前の信号からスタート!


誰も居ないので、大きな声で独り言を言っても気にならない。 「うわぁ!」 とか 「おぉー!」 とか気にしない。


国会議事堂側の通りはちょうど、国会図書館の三階の高さ。石垣に手を掛けて覗くと、桜の枝を見下ろす形になり、これがまた見事なのだ。が、ライトアップはされていないので、写真に撮ってみても暗闇に白い点があるだけ。うーん、、残念!


いちばん好きな場所。しかも、夜限定で。


こはちょうど、前に外灯があって明るい。
赤いポスト、緑の生垣、白い桜、うしろの石垣。これがまた、夜に見るとイイんだなぁ。肉眼だと、もっと緑が鮮やかなのになぁ。


道路を挟んでお向かいの、国会議事堂。


こちらは逆にかなり遠くからでも見えるぐらいにライトアップされているので、近くで撮るとこんな風に、光に負けてしまう。
ちゃんと見てるから。見て欲しいはわかるけど、程度をこえると逆に見えなくなっちゃうよ。



コレ、別にキノコが生えているわけではない。
なぜだかここの桜は、幹や太い枝からピョコっと花が咲いている、こんな桜の木が多い。剪定が悪いのか、手入れが悪いのか、はたまた自然の状態を心掛けているからなのか。


『ひこばえみつを』 としては、見逃せないチェックポイントだ。


会社を出発し、国立国会図書館の周りを眺めて、ゴールに近い日比谷交差点。お気に入りの風景は、小雨によってイマイチ。
それでもやっぱり、ここは好きな場所のひとつだ。


結論。桜を見るなら、昼間がオススメ!…かな。
来年もまた、暗闇の桜を見に来るだろうけど、ね。