ふむふむ、ほぉ〜!



六本木の東京ミッドタウンガーデン、21_21 DESIGN SIGHTで開催中の 『単位展』 へ。スタートの2月から仕事も繁忙期突入のため、気になりながらも行けずにいたところ、もう今月で終わってしまう!とにかく間に合って良かったぁ。フライヤーを会社のデスクに置いて毎日、毎日、見ていたもの。ふっふっふ。
久しぶりのミッドタウンは、やっぱりオシャレっこな人ばかり。平日なので、それほど人は多くないかな。安藤忠雄さんデザインの21_21は緑に囲まれ、ここが六本木だということを忘れそうだ。


『単位で遊ぶと世界は楽しくなる。単位を知るとデザインはもっと面白くなる。単位というフィルターを通して、私たちが普段何気なく過ごしている日常の見方を変え、新たな気づきと創造性をもたらす展覧会です』 (フライヤーより抜粋)


単位の体験。1メートルって、どれぐらい?1間ってどれぐらい?実際に触って長さを感じることができる。奥に見える丸い玉。1キロや500グラムなど様々な重さになっており、こちらも実際に持ち上げて重さを感じることができる。意外と軽かったり、意外と長かったり、自分の中の単位もアテにならない。



いちばん大きい展示室全景。普段、自分で使っている身近なものが、たくさん目に入った。全く知らないモノが並んでいるよりも、身近なものが並んでいる方が、すんなり気持ちが入る。あれ?一升瓶だ。あれ?バケツだ。気になるねぇ、気になるねぇ。


パッと目に入った青と赤の可愛らしいタワー。何でしょ?青系はA版の紙、赤系はB版の紙。A版は国際規格、B班は日本規格。今はA版が主流だよね。


長さの比較。1から100のものさし。1センチの消しゴムから100センチのギターまで、身長順に並んでいる。
これねぇ、面白い!!!これこそ身近なものから集めたようで、ダルマとかゴルフクラブとか、とにかく楽しい。しかも途中、何ヶ所かで 「81センチ募集中」 などの貼紙が。思わず、 「うちの中に何かあったかなぁ」 と考える。それこそがこの展示の面白いところなんだろうなぁ。
身近なもので、単位を意識する。すっかりこの展示のマジックにハマっているのかぁ。



ことば の おもみ。平仮名ひとつひとつの重さが表示されている。見えないものを数値化するって、面白いね。写真のような天秤が三つあり、実際に言葉の重みを比べている。その中のひとつがコレ、 「しごと」 と 「かてい」 。結果は仕事25.35グラム、家庭が29.22グラムと、家庭の方が重かった。
モニターの天秤もあり、キーボードで平仮名を打ち、重さを比べることができる。そうそう、下の名前で比べているご夫婦がいたよ。ご主人の方が重かった!


回転寿司皿と割り箸。
何皿食べたかすぐわかるように、割り箸を立てた時の長さとぴったり同じにしているとかっ!ほぉ、知らなかった。


写真の皿の位置がしっくりこないのは、奥の 「歯」 も一緒に撮りたかったから。開いた口の角度を測る道具の紹介だったが、後ろに歯が写ったら面白いなぁ、ってオマケ。


嵩見本。Samples of Volime
ふむふむ、こうやって並べると分かりやすいねぇ。


お酒スケール。この台のいちばん奥に見える四斗樽。その分量と同じ量を、別のもので比べてみる。
一升瓶だと45本
四合瓶だと100本
二合徳利だと200本
一合枡だと400枡
二勺五分おちょこだと…1600個!!!


1秒の世界。部屋のコーナーを利用して、三面鏡のようなモニターが3つ。
真ん中のモニター前の床には台が設置されていて、そこに人が乗ると、1秒ずつカウントが始まる。ピッピッピと音が鳴るだけでなく、足の裏にドンッドンッと衝撃もある。
秒数は向かって右側のモニターに、真ん中と左側のモニターには、経過秒数によっていろんな言葉が表示される。自分の好きな秒数で降りることができ、そこでモニターの表示が止まる仕組み。


20秒立ってみたところ…


地球の自転で東に7540m移動し、
グレートバリアリーフの珊瑚が1255畳分、壊滅してしまった。


20秒で!?


年がら年寿。 『90歳のお祝い 「卒寿」 は、卒の略字が 「九十」 と読めることから、また99歳のお祝い 「白寿」 は、百から一を引いているところから着ています。このように日本では感じに含まれる数字をみつけて、年齢を祝うための単位を作り出しているようです。それならば、いっそどんな年齢でもお祝いができるようにしよう、と作ったのがこの表です』 。
例えば25歳の 「考」 は、十と十と5で25。40歳の 「舌」 は4と0で40。この文字、全て一文字ずつハンコになってこの表の下の台に置いてあり、入場時に渡された「私は○寿です」 というカードに、自分の年齢 (文字) のハンコを押す。楽しい!



Pixelman。
いまの世の中、大多数の人がカメラやケータイでデジタル画像を利用している。ピクセルサイズで調整をする機会も多い。
この巨大モニター3枚の前の床には足跡型の立ち位置が表示されており、自分がそこから前や後ろに動くことによってピクセル数が変わってモニターに表示される。


実はコレ、24pixelの私。


64pixelの私。


定規で描いたみたいに、カクカクしている。ロボットみたいだね。これが私!?


460pixelの私。
もう、右肩にトートバッグを掛け、スマホカメラを構えているのが分かる。白い靴下なんか履いていないんだけどねぇ。とにかくモニターが大きいので、スマホカメラを構えて、ぐいーんと見上げる感じになる。ま、映ってるまんま、ね。


左のお姉さんで分かるように、あのぐらいの位置に立つと、顔までハッキリと分かる。面白いねぇ。


もっともっとたくさん観たけれど、とにかくどれもこれも楽しくて面白くて、それほど広いスペースの展示ではないのに、ずーっとウロウロしていた。動画はダメだけれど、写真撮影はOKだから、ね。展示も順番は決まっていなくて、自由に観てください、と表示があるし。


こちらのテーブルには、参考図書やこの展示の準備段階のファイルを見ることができる。こうやって苦労して企画したんだねぇ、ということが分かり、面白かったなぁ。うん、来てヨカッタ!