怖いというか…


会社で引き出しを整理していたところ、以前同僚に貸して返してもらったままになっていた本が出てきた。


『本当は怖い賢治童話』
人間の悪意や嫉妬、運命の非情さ、自然の残酷さ。賢治作品の中には、読んだあとに背筋がぞぞっとするような作品がある。そういう作品を集めたのが、この本だ。


よく知られた賢治作品に 『注文の多い料理店』 があるが、これだってアハハ!オホホ!と楽しく読み進めるタイプの作品ではなく、どちらかといえば、背筋がぞぞっとする作品だ。
掲載作品はこれらの作品だが、中にはあまりにも酷くて、かわいそうで、読むのが苦しくなる作品がある。タイトルを見ただけで、体中の血管がギューッと縮むような気がする。それほど恐ろしい。


大人だからこそ、の作品集。何度も何度も読んだ本だけど、また読もうかな。