秋の入口


私が利用している駅に、このお知らせが掲示される時期がやってきた。
東京、目黒では毎年、ふたつの秋刀魚まつりが開催される。目黒駅東口で開催されるのは 「目黒のさんま祭り」 、西口では 「目黒のSUNまつり」 。どちらの会場でも、出始めの新鮮な秋刀魚が無料配布される。
先に開催される東口 (品川区側) のさんま祭りでは、私の出身地、岩手県宮古市の新鮮な秋刀魚が無償提供される。開催時期が早いため、秋刀魚がなかなか獲れない年もたくさんあった。あの大津波の年は、たぶん無理だろうと思われた。でも毎年、必ず間に合わせて数千匹のさんまを届けてくれる。地元のみなさんの努力には、本当に頭が下がる。


が、今年は台風の土砂崩れや道路崩壊の被害が多く、今も通行止めの道だらけだ。大丈夫なのだろうか。東京側では、今までの奇跡に甘え慣れてしまってはいないだろうか。
東日本大震災では、いち早く宮古市に支援を申し出てくれた品川区。お互いを思う気持ちがあるのは理解できるが、決して無理はせず、安全を第一に行動して頂きたいと思うばかりだ。