周波数の合わない人

男女に限らず、キンキン・ギャンギャンと頭に響くタイプの声がある。
本人には何も悪いところはないのだろうが、どうにも自分と周波数が合わない。
ま、他人なのだから合う人の方が稀だろうが、合わないにもほどがあるだろう、というぐらい全く合わない。
その根源が口を開くと、『言葉』 がキンキンという 『音』、更には騒音にしか聞こえない。
声質だけなく、その 『音』 の大きさや勢いも問題だ。
もっとボリュームを下げて話してくれないかな、と思うのだが本人に罪はない(たぶん)。
そういう人は大抵、キンキン声で且つ捲し立てるように話すので、私の頭のキンキン指数がどんどん上がっていく。
よくしゃべるなぁ、と感心してしまうほど、本当によくしゃべる。疲れないのだろうか。
くどいようだが、本人にとってはそれが普通の話し方なのだ。その人の奥様や旦那様は、うるさくないのだろうか。
余計なお世話だけど。


中学生のとき 「どんな人が好きか」 という話題になり、「寡黙な人」 と答えた私は友達たちに 「変なのー」 と言われた。
他の子たちは 「カッコいい人」 とか 「面白い人」 とか言っていた。何せ私は昔から、へそまがりでミザントロピィなもので。


そんな私は声帯ポリープ持ち。だが決して、キンキン声に憧れているわけではない。