東光山「妙法寺」 しだれ桜

毎年この時期は、自分の中で "エブリデー・さくらデー" キャンペーンを掲げ、桜を求め散歩する。
ソメイヨシノはまだ満開にはなっていないようなので、今日は世田谷区大蔵にある妙法寺の、しだれ桜を観に行って来た。


妙法寺小田急線「成城学園」駅から徒歩15分ほどの世田谷通り脇にある。成城学園駅や渋谷駅からバスでも行けるが、全く苦にならない距離であるのと、妙法寺までの道の脇にも桜の巨木がたくさんあるので、歩いた方が楽しめると思う。道中の桜や世田谷通り沿いの桜は、まだ殆どがつぼみで、満開までにはもう少しかかりそうだった。



山門に到着。
山門手前の小さな桜はチラホラ咲き始めており、入って右手の大きな桜はほぼ満開だった。



まず、山門をくぐって正面にある本堂をお参りした。
右手に見えるのは法事をする建物。目の前に手入れの行き届いた立派な庭がある。



そしてこれが本日の主役、しだれ桜。
庭の真ん中に、まさに主役のように立っていた。弱い風が吹いている日だったので、風が吹くたびに桜の香りがふわーっと体に入ってくる。
なんという贅沢な瞬間。



一昨日の六義園の夜桜も良かったが、やはり桜には青空が似合う。
風のある日だったので、空の青もいっそう鮮やか。



垂れ下がった枝は風に揺れ、いつまで見ていても飽きない。
今日は、桜の木の前で地元の方々がバザーをしていて賑やかだったのだが、その会話を聞き、それに参加しているような、優しい枝の揺れ方だった。



妙法寺の中の庭は、どこもきれいに手入れがされている。
いろんな花が咲いているが、計算されたような見事な配置だ。どの角度から見ても、絵画のように美しい。



巨木の反対側に、まだ細いが背の高いしだれ桜が2本あった。
枝はまだ巨木のように横に広がるほどではなく、縦に長いスラッとしたしだれ桜だ。
こちらの桜には囲いがないため、枝に触れることができる距離で花を楽しめる。



このぐらいの距離まで近付ける。
若い木には若い木らしい可憐さがあった。



この細い枝も、数十年後には主役の巨木のような立派な枝になるのだろう。
そう思うと、いま目の前に咲いている桜の重みや大切さを感じずにはいられない。



いい雲が出ていたので、お別れにもう一枚。
来年も再来年も、この先ずっとこうやって咲き続けて欲しい。


せっかく数年振りにこの辺りに来たので、世田谷通りをてくてく。砧公園に寄ってみた。


こちらの桜はまだまだこれから、という感じだった。何本か咲いている木もあったが、殆どが3分咲きといったところだろうか。
それでも「お祭りでもやっているのか?」というほど大勢の人が桜の木の下でお弁当を広げていた。



こぶしの木は満開を過ぎていた。
桜を諦めたのか、こぶしの下でお弁当を食べている人達も。
緑が多く広い公園なので、家族連れで賑わっていた。



砧公園内にある世田谷美術館では平泉展をやっていた。
小学校の遠足や、地域の旅行などでよく行ったなぁ、と思いながら通りすぎた。
世田谷美術館の外壁は、幾何学模様好きな私にはたまらないデザイン。

そんなこんなで桜を楽しんだ一日。
帰り道には、こんなものまでつい、目に入ってしまった。


汚水のマンホールにも桜。
普段なら、気にせず踏んで通っていたはずだ。

さぁ、明日の桜はどこにしよう。次の休みまでは夜桜かぁ。


東光山 妙蓮寺 夜はライトアップされた桜を観ることができます

公園へ行こう! 東京都公園協会の砧公園ページです