我が家の新入りたち

久しぶりに何の予定もない休日。疲れがたまっていたので、ゆっくり起きた。
外は太陽ガッツリ、気温もガッツリ。寝ている場合じゃないぞ!


ということでまず、好きな音楽を流し、溜まっていた洗濯物に手をつける。干し終わったが、まだまだ太陽パワーが凄そうなので、レースのカーテンと遮光カーテンもお洗濯。安物なので洗濯機で洗っても問題ナシ!物干し竿に干さなくても、カーテンレールに吊るしておけば乾きそうだ。
こうなると家事モードのスイッチが入ってしまう。
シーツもバスマットも何でも洗いたくなる。立て続けに洗いまくる。もう干すところがなくなったので、お洗濯終了。


さ、次は何をしよう。
分かってはいても見ないふりをしていたテーブルの上のごちゃごちゃに捜査のメス!
読んでいない郵便物、友達に返さないといけない本、買ったけど読んでいない雑誌、買い物をした領収書、美容院やお菓子屋さんのメンバーズカード、お薬、駅前でもらったポケットティッシュ、何でもかんでも積まれている。
45Lのゴミ袋を脇に置き、要るものと要らないものを分ける。要るものももう、しまうスペースがない。うちは物が多すぎるのだ。何せ、捨てられない性分なもので。。。
引越しのたびに引越し業者さんに 「これ、ひとり暮らしの荷物量じゃないッスよ」 と言われるほどだ。そのうち、友達を呼んで部屋一掃セールを開催しないとっ!


次。いちばん気になっていて、いちばん手をつけたくない洋服エリアが目に入る。が、これは一日では終わらないので、やはり今日も見なかったことにする。


さて、お次は・・・そう、ずっと 「いいかげん、掃除しなくちゃ」 と思っていたキッチンの換気扇。ここは、天気が良くて時間がある時でないとやる気がしないエリア。今日は条件がぴったり合う。さぁ、やりますか!
ひと月ぶりに換気扇を外す。うー、いつ見ても闘志に火をつける姿だぜ!マジックリンまみれにし、泡々状態で放置。その間に、換気扇周りを拭きまくる。ついでにガス台周りの壁という壁をピカピカに。
今日、換気扇の枠も外れることに初めて気付いた。力ずくで引っ張ったら外れた。これって外せるのか。ここに住んで数年、初めて外したということは、数年分の汚れが・・・。そのお姿、お見事だった。羽以上の強敵現る!
キッチン周りのお掃除だけで数時間、もうカーテンは乾いている。


いやぁ、働いた。仕事以上に働いた。お茶でも飲もうかな、と思ったとき、キッチンの新入りが目に入った。少し前に手に入れたのだが、ちょっと手間のかかる新入りたちなので、時間があるときまで箱を開けずに置いておいたのだ。


新入り、その1。ひとり用の土鍋。
出産のお祝い返しに選べるカタログを頂き、そこから選んで申し込み、先日やっと届いた。
ご飯は休日にたくさん炊いておにぎりにし、冷凍しておいて必要な時にチンして食べる生活をしてきたが、これがあればその都度ご飯を炊いて食べられる。本当にマメにご飯を炊くかどうかは自信がないが。
使い始めは目止めのためにお粥を糊状になるまで炊く、というのを3度ほどしないといけないそうだ。手間のかかるところがまた、土鍋の可愛いところ。しばらくはお粥生活で体にも良さそうだ。


新入り、その2。岩手南部鉄器の鉄瓶。もう、その姿が美しい。
これは先日、仲良しの従妹からの頂いた物。ずっと、「田舎に帰る度に南部鉄瓶が欲しいと思うんだけど高くって」 と言っていた私のために持ってきてくれた。箱を開けた瞬間は、嬉しくて大騒ぎした。
東京の叔母は、結婚する時に嫁入り道具で持ってきた南部鉄瓶を数十年経った今でも使っている。私にとって、この南部鉄瓶もそうなるといいな。
南部鉄瓶のお手入れは、土鍋以上に大変だ。水分が残っているとサビが出てしまうからだ。急冷すると割れることもある。ただ、お手入れをしっかりすれば、ずっと使える一生モノ。

さっそく南部鉄瓶でお湯を沸かし、そのお湯を飲んでみた。あー、懐かしくて体に染みるぅ!
続けて鉄瓶のお湯でコーヒーを淹れてみた。あー、これもまた美味しい。いつもの味とは何かが違う。叔母曰く、南部鉄瓶のお湯で淹れる緑茶は、普通のやかんで沸かしたお湯の緑茶とは味が全く違うそうだ。
そういえば田舎ではストーブの上にいつも南部鉄瓶が乗っていて、それでお茶を淹れて飲んだなぁ。東京の叔母の家でも冬になると未だにストーブを使い、その上には南部鉄瓶が乗っていて、湯気が加湿してくれている。うちの母は手入れが上手にできなくて、サビだらけにしてしまったっけ。


そのうち気が向いたら、緑茶でも試してみようっと。焦ることはない。一生のお付き合いになるはずなのだから。