梅の花もビックリ

昨日の東京は最高気温が20度を超え、外出したときはコートを脱いでも暑いぐらいだった。
仕事が終わってから駅までの帰り道、突然、とても甘いイイ香りがふわーっとしてきた。何だろう、と思いながら十字路を曲がると、廃校になった小学校の校庭の梅がたくさん咲いていた。昼間の暖かさにビックリし、「ありゃりゃ、こんなに暖かいなら蕾んでちゃいけませんなぁ」 と一斉に開いたのだろう。濃いピンク色の花びらが八重になっている華やかな梅で、まるで桜のようだ。
昔からそこで育ってきたであろうその梅の木は、幹が太く、高さも人の3倍ぐらいある大木だ。幹の下の方には小学校らしく、「ウメ」 についての解説が書かれた木札が掛かっている。
きれいだなぁ、と思ったものの暗かったので、「写真は明日、撮ろう」 とそのまま通り過ぎた。


そして今朝、昨日の暖かさがウソのような寒さ。どんより分厚い雲に覆われた空。その陽射しのなさが一層、寒さを感じさせる。
最寄駅から会社に向かいながら、「昨日の梅は大丈夫かな」 と心配しながら小学校脇の道に入った。

咲いてる、咲いてる! 「ちょっと早まって花開いちゃったよ。寒いーっ!」 と言っているようだ。本当に寒そう。。。
蕾がふくらみ、もうすぐ咲くぞ!という花は、「ここまで開きかけてるけど、どうしたらいいんですかー」 と、踏ん張って開かずにフリーズ。蕾のままの花からは 「ふーっ危ない。我慢して閉じてて良かったわー」 という声が聞こえる。
そんなことを思いながら木を眺めてニヤニヤしていたら、近所のおばちゃんが 「せっかく昨日、たくさん開いたのにねぇ」 と私に話し掛けて来た。 「寒そうですよねぇ」 とお返事して写真を撮り、会社へ急いだ。

夜は、寒さに加えて小雨まで降ってきた。朝に見たよりももっと、梅の花たちが寒そうでかわいそうだった。明日もまた寒く、雨が降るらしい。
雨が上がったら少し暖かくなるみたいだから、それまで毎日見て楽しませもらうね。