チリ地震による津波の恐怖

チリで発生した大地震の影響で日本にも津波が来る可能性がある、というニュースを見たのは昨日の夕方。
そして今日の午前中、青森県太平洋沿岸・岩手県宮城県大津波警報が発令された。今日は出勤日だったが、仕事中も田舎の状況が気になって気になって仕方がなかった。
実家は数年前、内陸に引越してしまったが、私が田舎で過ごしたのは太平洋沿岸の港町。大津波警報が発令されているド真ん中の市だ。今でもそこにあるおばあちゃんの家は、道路を挟んだ先が海。高台とはいえ大丈夫なのだろうか、と心配になる。お兄ちゃん一家がいま住んでいるのも、同じく太平洋側の町。日曜日だから家族一緒にいるだろうけど、どうしているだろう。


私の住んでいた町は、私が生まれる前の1960年、チリ地震津波で大きな被害を受けた。私が通っていた小学校は壊滅的な被害を受けたそうで、いまの場所に建て替えられた。とはいえ、移設先も道路を挟んだ先は海。体育の水泳授業は、海での海水浴だったぐらいの距離だ。そうそう、隣町にある海の側にある崖を見上げると、そこには当時の津波の高さにラインが引かれていて、津波の恐ろしさを伝え続けている。
今日、事務所で津波警報の話題になったとき、同僚Aちゃんが 「埼玉で育った私たちには、チリで起こった地震津波が来るなんて想像もつかない」 と言っていた。確かにそうだろうなぁ。人や学校が流れされたとか、もの凄い高さの波が襲ってきたとか、そういうことを聞いて育った私にはチリ地震のニュースは恐怖だが、地球の裏側で起こった地震で何メートルもある津波が襲ってくるなんて、普通は考えられないよなぁ。


午後になって、田舎からいくつかのメールが届いた。

  • 【お兄ちゃん】 防災無線が凄いよ。ママの学校は召集がかかりそう。町は緊張状態です。←夫婦どちらも養護学校で働いているが、お義姉さんの方は学校から召集がかかりそう、とのこと。
  • 【道路を挟んだ先が海の従妹】 パトカーが走り回ってるよ。前の道路は通行止めで、行き先を確認してから車を通していて、その様子をカメラマンが撮影してる。ヘリコプターも飛んできた!見てるとドキドキするよ。
  • 【栄養士の同級生Yちゃん】 千葉の学会から戻ってきたら親戚に不幸があって町に来たんだけど、車は全く走ってなくて、サイレンや放送が鳴りまくってるよ。 
  • 【市役所勤務の同級生Nちゃん】 非常召集がかかり、スキー場からすっ飛んで帰ってきたよ。今、市役所内で待機中です。
  • 【お母さんの幼馴染みTおばちゃん】 息子の嫁の実家に避難しています。身障者がいるので、こういう時は大変!


21時前のニュースによると、今のところ私の田舎町の津波は70センチほどの様子。朝方に満潮をむかえるようなので心配は続くが、3メートル以上という予報通りにならなくて、ひとまず安心。何も起こらず過ぎればいいなぁ。


みんなが、明日の満月を心穏やかに観られますように。。。