空振り病院と川崎大師参り・・・つづき

昨日は予定外の川崎大師参りをし、病院でMIR検査をし、その大きな画像を持って家に帰った。画像は後日、おじいちゃんドクターの診察の時に持って行き、どこがどれだけ悪いかの診断を受けることになる。
MIR画像は、かなり大きい。それをまた更にひと回り大きいビニール袋に入れてくれたものだから、風の強かった昨日は、持ち歩くのも大変だった。風が吹くと、大きな袋はあおられ、持ち手のところでぐるりと回転してしまうからだ。


検査をした病院は川崎大師駅前。病院を出て横断歩道を渡れば駅の改札、という近さ。ちょうど、改札を入ったと同時に電車も入ってきてラッキー!
電車の中は空いていたので、すぐに座ることが出来た。バッグを膝に乗せ、この大きな袋を・・・うーん、前に下げても邪魔、足の脇に立てても邪魔、どうしよう。そうだ!体と直角の向きにし、太ももの間に挟んでしまえばいいんだ。おじさんみたいだけど、ジーンズだし、隣に座っている人の邪魔にならないからイイっしょ。ということで、ビニール袋の向きを変え、太ももの間に挟んだ。
すると、左の太ももに 「冷たっ!」 という感覚が。ん?何だ?思わず足を開いてしまう。思い直し、もう一度、太ももの間に挟んでみる。 「冷たっ!」
あまりにもおかしいので、太ももを隠している、膝の上に乗せたバッグを脇にどけようと軽く持ち上げた瞬間、 「何じゃ、こりゃー!!!」 という光景が目に入った。
何と、左足の太もも内側だけ、ジーンズがパックリ裂けているではないかっ!ええーっ?


MRIのため洋服を脱いだ → 検査着を着た → 検査が終わって検査着を脱いだ → 自分の服を着た。何ともなかった。
お会計待ちで座った → MRI画像を受け取った → お会計をした → また座っておつりを片付けた。何ともなかった。
病院を出た → 信号待ちをした → 青になったので道路を渡った → 駅の改札を入った → 電車に乗った。何ともなかった・・・たぶん。。
じゃぁ、いつ破けたんだ?これは現実か?もう一度、しっかり見たいのだが、周りに人が居るので膝の上のバッグを下ろして太ももを確認する勇気が出ない。


さぁ、ここからの帰りはどうする?終点の京急川崎駅で下りたあと、タクシーで家まで帰る?
京急川崎駅で電車を乗り換え、少しでも自分の駅に近付き、手前の駅で降りてタクシーに乗る?
その前に、京急川崎駅の乗換えで階段を歩いた時点で周りの人にバレるんじゃない?
何とか京急川崎駅からJR川崎駅まで移動して、ジーンズを買う?
いやいや、頑張って自分の駅まで行ってみたら?案外、気付かれないかも?
そもそも、何で破けたんだ?確かに太いももだけど、きつくはないぞ?通販で買ったジーンズだから?お気に入りでたくさんはいたから?
川崎大師駅から、たった3つ目の駅が京急川崎駅。いろいろと考えるが、結論が出ない。あー、どうしよう!と思っているうちに、京急川崎駅に着いちゃった。
もちろん車両内でいちばん最後に席を立ち、スースーと風の通る左足から電車を降りた。うわぁ、思ったより裂けてるじゃーん!ロールアップジーンズだから余計に心許ない。
とりあえずホームのベンチに座り、ペットボトルのお茶を飲んで落ち着き、冷静になろう。


幸い、ざっくり裂けてバコバコしているのではなく、縦長に裂け、肌が見えているところには繊維が横に縞々状に残っている。うーん、何ていうか、DNAの図のような感じ。ま、前からみるとパックリ割れているのが分かるんだろうけど。
落ち着いて分析せよ、私。
ほぉ、内股の縫い目が解れたんじゃなくて、縫い目の手前側が縫い目と平行に裂けているな。ということは、歩いても後ろから見ればきっと、普通の人だ。前から見られなければ大丈夫。
そうか!MRI画像の巨大な袋を持っているから、これを体の真正面に持って歩けばいいんだ!大きすぎるし、ちょっと不自然だけど、タクシー代を払うことを考えたら少々の我慢ぐらいするよ。


大きな袋を太もも前にぶら下げて歩いた。画的には、両手でバケツを抱える小学生の肘の角度で。これでとりあえず京急蒲田駅からJR蒲田駅までの徒歩5分ちょっとを乗り切らねば!
途中までは調子が良かった。京急蒲田駅前はアーケードになっているからだ。試練はここを抜けてから襲ってきた。そう、今日は風が強いのだ。アーケードの出口で信号待ちをしていたところ、横からの風をもろに受けた。舞い上がるMRI画像袋。ひゃー!太ももが見えるぅ!慌てて袋を体の前に引き戻す。道路の向こうで信号待ちをしている人たち全員が、自分の破けたジーンズを見ているような気がしてならない。うぇーん!
ここからは、自分が知っている限り、人が少ない道を選んでJR蒲田駅を目指す。風よ、吹くな!吹かないでくれ!と祈ったところで、止むワケがない。容赦なく袋を巻き上げる風と戦う私。


最大の難関は、JR蒲田駅の改札に向かう長めのエスカレーターだ。後ろからは見られても大丈夫!と思ってはいるが、実は後ろから見てもバコバコした裂け目が分かるのかもしれない。ミニスカートでもないのに、この巨大袋でお尻以下を隠すのも不自然だ。でも、後ろにはズラーッと人が並ぶからバレたら恥ずかしい。
結局、おばちゃんの集合写真のように体全体は少し斜めに、後ろの人からは少し引いた右足に隠れて左足が見えないよう、軽くモデル立ち。前は袋で隠してエスカレーターを乗り切った。ふーっ、ひと安心。


こんなRPGみたいな帰り道、数々の障害を乗り越え、何とか家に着いた時にはもう、ぐったり。おじいちゃんドクターの空振りに始まり、腰の痛み、裂けたジーンズまで、何て酷い一日だったんだ。腰は最高潮にジンジン言ってるし。
あー、しんどかったぁ。。。



・・・今日の重量【前日比+0.2kg、基準日比−1.8kg】 ← 昨日のツケが今日きたか。。。