とにかくイライラMAX!・・・なのかしら?

数日前の出来事。
仕事帰り、うしろ姿が同僚にそっくりな女性が私の前を歩いていた。早歩きで追いつき、駅の改札手前でよく見ると、全くの別人だった。あーあ、ガッカリ・・・。


そのまま彼女に続いて自動改札機を入ろうとしたところ、彼女はsuicaをタッチするところにバシーィィィッ!と定期入れを叩き付けた。へっ!何?
suicaを改札のICマークにピッ!っとやる時、叩き付けるように強くペシッ!とする人はよく見かける。でも、その彼女はモグラ叩きでもやるかのように、バシーィィィッ!とやったのだ。カードの方が壊れるんじゃない?というほど力強く。ICの方もびっくりしたのか反応が悪かったようで、自動改札機の扉は、大きな音を立てながら閉まってしまった。が、構わずこじ開け、強引に抜けた彼女。
「おー、怖っ!」 と思いながら、急にその彼女に興味が湧いてしまった。どうやら私と同じホームに向かうっぽく、自然の流れでそのまま彼女の後ろに続いた。


おとなしく上りエスカレーターに乗っていた彼女。エスカレーターを降り、自分が目指す車両ドアまでホームをずんずん歩く。線路に落ちそうなほど端の方を。ホームには列を作って電車を待つ人たち。その先頭に並ぶ人たちにガツガツと自分のバッグがぶつかっても全く気にしない。むしろ、わざとぶつけているようにも見える。先頭で本を読んでいた女性は、本が手から落ちそうになっていた。 「おー、怖っ!」 。


あらら、私と同じドアから乗るんだ。彼女は列の先頭、私はその後ろ。まるでストーカーだな。暫くして電車が入ってきた。
東京以外の都市に行くと改めて思うのだが、東京の人は整列して電車を待ち、降りる人を待ってから乗り、マナーを守っている人が多い。ある都市でバスと電車に乗った時なんか、ワサーッとわれ先に乗り込み、怖かったもん。
そうそう、それで電車が入ってきてドアが開いた瞬間、降りる人を押しのけ、バッグでゴンゴンぶつかりながら電車に突入した彼女。ここでも 「おー、怖っ!」 。


長いシートにはたまたま隙間がいくつかあり、私は彼女の斜め前に座る格好になった。
年の頃は45、6かな?童顔寄りだが、よくみるとファンデーションが分厚く、コートの形やボタンがちょっと古っぽい。足の血管や髪質からしても、あまり若くなさそうだ。指輪は右の薬指にしているから独身かなぁ。二人分ぐらいのスペースにドーンと座り足を組む。バッグは自分の横のスペースに置いた。座れずに立っている人も居るのに、バッグを膝に乗せる気配ナシ。スペースがあるので、座りたい人が寄ってくるが、無視。そのピリピリした空気に、強引に座ろうとする人も居ない。声を掛けたら噛みつかれそうなんだもん。


電車が動いて二駅目、さすがに電車が混んで来たので、バッグを自分の膝の上に乗せた彼女。その仕草には 「ったく、もうー!」 という感じが溢れていた。空いたスペースには、年配のサラリーマンが座った。ちょうど、いまの駅で乗ってきた人なので、その前のピリピリ空気を知らない人だから座れたんだろなぁ。
すると彼女、いきなりネックレスやピアス、指輪など身に着けていたアクセサリーを全て外した。 「ふんっ!」 という鼻息が聞こえてきそうだった。バッグから出したアクセサリーケースは、年季が入って汚れた、手作りっぽいキルティングのものだった。



とにかく彼女、電車に乗る前に何か面白くないことがあったのは間違いない。それほど遅い時間ではなかったから、仕事で何かあったのかな。全身からイライラビームがビシバシ出まくっていた。世の中の全てが気に入らない様子で。
でも、見ず知らずの人たちに八つ当たりしちゃぁいけないねぇ。何だか、数年後の自分を見たようで恐ろしくなった。他人のふり見て・・・だな。
彼女は、私の最寄駅のひとつ前で降りて行った。ドア付近の人たちにタックルしながら。道端の、こういうハート形の葉っぱとか見たら、少し気持ちが安らぐのになぁ。

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