そして、今日

昨日は大雨が降った東北地方。今朝、チビ(姪っ子)の住む大船渡市は雨が上がり、順延になった中学校の運動会が無事、開催されたそうだ。良かった、良かった。本当に良かった。
岩手日報記事




夜、お兄ちゃんの携帯電話に連絡をしてみた。朝のうちに 「雨が上がって、運動会できるよ」 とメールをもらっていたので、様子を聞きたくて。何度掛けてもずっと話中だったのは、私のお母さんがひと足さきに、電話をしていたからだったようだ。
電話を替わったチビは、とても元気な声で話してくれた。 「中学校だと、体育祭とかで親は来ないんでしょ?」 と聞くと 「ううん、うちは運動会なの。親も見に来るよ。赤・白・黄・緑と4つに分かれて、小学生みたいに運動会競技をやるんだよ」 とのこと。へぇ、私が通っていた中学とは違うんだねぇ。
応援合戦で大声を出したり、リレーで声援を送ったり、お約束の徒競走やいろんな特別競技に参加したことなど、とても楽しそうに説明してくれた。吹奏楽部はもちろん、入場行進の演奏もあるので、忙しく動いたようだ。リレーの1位の審判が鼻差で大モメしたことを、本気で怒りながら話していた。うふふ、今日はかなり、燃えたんだねぇ。当初の予定より競技を減らした縮小版の運動会だったそうだが、開催できたことが本当に嬉しくてたまらない様子。



電話中、 「あ、地震だ。ちょっと、大きいかも!」 とチビ。私もチビもテレビを点けていたので、一緒に震度を確認した。 「最近はね、地震が来る!っていうのが感覚で分るんだよ。震度も大体分るよ」 と言うチビ。
「本当はね、校庭に仮設住宅を建てる工事は、今日が着工予定だったんだって」
「校舎はね、耐震工事をしていたんだけど、その工事期間中にあの地震が来たんだ。だから今、またその工事の続きをしているんだよ」
「今日はね、校庭で思い切り走れる最後の日だったんだ」
「夏の吹奏楽の沿岸地区大会は遠野市(内陸)でやるんだよ。だってさ、沿岸地区はどこも、会場が潰れて無いからね」 
彼女の言葉のひとつひとつが、私の胸に小さな黒い染みを点々と付けていく。そんな感じだった。



上の写真は、都心の廃校になった小学校の門。私のお気に入りの門。
こんなに立派なグラウンドがあるのに、生徒が居なくなってしまった都心の小学校。
生徒はいっぱいいるのに、グラウンドには仮設住宅が建つ東北沿岸の学校。
あーっ、もう!