夜のお散歩

仕事帰りは、雨が降っていない限り会社の最寄駅から1時間ほど歩き、それから電車に乗って家に帰る。仕事中は殆ど席に着いているので、少しでも運動不足解消のために・・・なっているのだろうか。
大抵は、赤坂〜溜池〜虎ノ門〜新橋のAルート。気分によって、赤坂〜永田町〜日比谷〜有楽町のBルート。Bルートの方が好きなのだが、赤坂見附〜永田町の長い上り坂がキツイので、どうしてもAルートばかり選んでしまう。
今日は明日が休みということで、気合いを入れてBルートを選択。さぁ、行きますか!


赤坂見附の交差点から三宅坂の交差点を目指して坂を上る。左に赤プリ、右に衆院議長公邸と参院議長公邸。やっと坂を上りきり、くだりに差し掛かると左に最高裁判所、右に国会図書館と国会議事堂。そうそう、最高裁判所の奥には、落語会のためにお邪魔する国立劇場もあるね。夜は殆ど歩いている人がいないので、たまに歌を歌いながら歩くこともある。



そのまま進むと、三宅坂の交差点。ここで内堀通を皇居側に渡ると、そこからずっと皇居のお堀沿いを歩くことになり、国会議事堂側に渡ると首都高沿いを歩くことになる。当然、皇居側を歩くほうが気持ちがいいのだが、お堀ランナーがたくさん走っているので、テクテク歩く人は邪魔者扱いされる。ランナーたちの邪魔にならないように気を使いながら歩くのが、ストレスになるのだ。
今日はやたらランナーが多いように見えたので、首都高沿いの道を選んだ。


こちらの道の楽しみは、ジャングルみたいに生い茂った木々のトンネルを通ること。首都高を走る車の音さえなければ、ここが千代田区?東京のド真ん中?と疑いたくなるほどのジャングルっぷりだ。足元まで草が伸び、今日のように湿度が高い日は緑の香りもむせるほど感じられる。思わず、 「ヘビ、出そう」 と思わず声に出してしまった。街灯の光もあまり届かず、薄暗い。歩いている人も私ひとり。すれ違ったのは、自転車に乗ったお巡りさんだけ。デジ写真だと、自動で明るく加工してくれるからそうは思えないが、実際はもっともっと薄暗い。怖くもあり、緑が心地よくもあり、何ともたまらない歩道なのだ。



ジャングルの右下は、首都高速都心環状線。車が次々と通り過ぎるのを、上から覗くことができる。
ほら、出口案内だって、道のすぐ脇に見えるよ。
運転している時は何となく見ているけれど、こうやってみると、ものすごく大きな字で書いてあるんだなぁ。


次の大きい交差点は、国会前。ここからお堀側へ渡った。やっぱり、お堀沿いの方が気持ちがイイねぇ。お花もいろいろ咲いているし、風も気持ちがイイ。ランナーはお堀寄りを走るから、こちらは道路寄りを歩きましょうかねぇ。
次の信号は、桜田門。ここで大抵のランナーは、桜田門をくぐって皇居外苑へ入っていくので、ぐっと数が減る。さぁ、こちらもお堀沿いを歩くぞ!
そして右手には、刑事ドラマには欠かせない警視庁。もっと近付いて撮りたいところだけど、所々に警官が立っているからねぇ。


ここから日比谷へ向かうと、左手の日比谷濠がずーっと開けていて、気持ちよく歩ける。遠くには、有楽町や銀座の明かりが見える。数寄屋橋交差点の不二家ネオンを見ると、 「もうすぐゴールだ!」 とホッとする。
そして、ゴールの明かりはこれ。真正面に現れるサ・ペニンシュラ東京!あー、いつか泊ってみたいなぁ。。。ランチぐらいだったら行けるかなぁ。。。でも、着ていく服がないなぁ。。。
いつも、考えるのは同じことばかり。ふーっ、いつになることやら。


さ、庶民は電車に揺られて帰りましょ。