昼の空と夜の空


夜中の暴風雨は夢だったのか・・・と思ってしまうほどのイイ天気。暑くて、夏が戻って来たみたいだ。
いつもは汚れた東京の空も、雨と風に洗われ、透き通っていた。駅から会社まで歩きながら、空ばかり見ていた。こんな青、久し振りだなぁ。雲ひとつ無い青空って、こういう空だよね。
ビル街だから遮るものだらけだけど、それでも背景の青が鮮やかだと、いつもと違って見えるから不思議だ。ビルや歩道橋が、くっきりと浮かんで見えるんだもの。ホント、不思議。


昨夜は残念ながら満月を観ることができなかったけれど、こんな空だったら、十六夜も楽しみだ。 「いざよい」 という言葉の響き、たまらなく心地よい。


仕事帰りの電車の中で、友人からメールが届いた。 「昨日、十五夜は見られなかったけど、今日の十六夜は綺麗だ」 とだけ書いてあった。うふふ。私も月を観ていると分かっている友人だからこそ、のメールだね。アリガト!これからゆっくり観るよ。そのために、人混みの街なかでは、空を見上げず我慢して来たんだもん!



自宅の最寄駅に到着し、やっと空を見上げた。月を見付ける前に、夜空に光る雲が目に入った。あー、月の明るい晩の空だ。輪郭が明るく光る雲は、そこに月があることを教えてくれる。
そして光のもと、十六夜を観た。何て美しい!白く丸い光。とても遠くにあるのに、眩しいぐらいだ。あー、これだ。


何度も、部屋を出て空を見上げた。昼間とは違って雲が増えてきた空だが、それがまたイイ演出をしてくれている。うーん、ずっと観ていても飽きないね。
コンデジでは限界があるので、写真を撮るのは止めようと思った。でも、何とか光る雲を撮れないだろうか、と色んなモードでチャレンジ。やっぱりこれぐらいが限界だね。月が四角いじゃないか!でも、それもまたヨシ!


今夜はあと何度、夜空を見上げるだろう。だって、気になって仕方がないんだもの。日本中で、どれだけの人が空を見上げているのかな。地上の風景は全く違ってしまったけれど、昔の人たちも、この十六夜を眺めていたんだろうな。遠くに住んでいる家族や友人たちも、空を見上げているのかな。見える月は同じなんて、不思議だな。
頭がゆっくりながらもフル回転。今夜はまだまだ眠れそうにないね。