あーっ、なんか、もうっ!

それは先月のこと。
田舎の従妹から小さな小包が届いた。従妹のところに忘れてきたパンツと靴下を送ってくれたのだ。洗濯物をたくさん干している中にまぎれていたので、忘れてきちゃったんだよねぇ。 「封筒に入るだろうから、郵便でいいよ」 と言っておいたのだが、 「一緒に送りたいものがあるんだ」 と返事をくれた従妹。



包みを開けてみると、パンツと靴下、たくさんの粉末のカフェオレの袋、大好きな相馬屋さんのあんパンが入っていた。うわーい!あんパン、あんパン!しかもカフェオレ付き。さすが、気配りさんだねぇ。
そしてもうひとつ、ケースに入ったディスク。付箋紙には 「おばあちゃんのムービーと写真です。見てね」 と書いてある。
さっそく見てみた。何度も、何度も繰り返し。


まだおばあちゃんが元気だった頃の居間でのおしゃべりや、お散歩の様子、私へのメッセージなどのムービー。
次に宮古に帰ったら、 「あらぁ、Lちゃん、いづ帰ってきたぁや?」 とおばあちゃんが迎えてくれそうな気さえしてくる。


猫のハルちゃんがこたつのおばあちゃんの席にビローンと寝て動かないのに困ったおばあちゃん、 「ほら、ハル!」 とこたつ布団をめくって中に入るように促すが、ハルちゃんはなかなか動いてくれない。こんな日常が懐かしくてたまらない。
ベッドから起き上がり、目薬をさすおばあちゃん。顔をほとんど上げず、しわしわの瞼を持ち上げ切らずにさすので、頬にだらーんと垂れる目薬。目には殆ど入っていないけど、ティッシュで顔を拭き吹き安心したようににっこりするおばあちゃん。本当にめんこい!声を出して笑ってしまった。
「Lちゃーん、お仕事がんばってますか。早くイイ人を見付けて嫁さ行ぎなさい」 と言ったあとに 「うふふふ」 と笑うおばあちゃん。いたずらっこのような顔をしている。


あーっ、もう、めんこくてたまらん!おばあちゃんに会いたいなぁ。