つもり貯金箱


会社の引き出しに入れてある、フランケンの小さい貯金箱。
何年か前、ハロウィンの少し後に、キャンディーが入って売られていたんだよね。しかも、半額ぐらいで。
会社の昼休みに買ったため、そのままフランケンは会社デスクの引き出しの主となり、首の後ろから500円玉を入れられたり、足の裏から取り出されたりしながら、過ごしてきた。
が、何年掛かっても、決してボディの中の硬貨が満タンになることはなかった。持ち主の意思がガタガタに弱いから、ね。少し溜まると、すぐに取り出しちゃうんだから。ジャラジャラジャラーと硬貨を取り出す音がすると、 「あれ?もしかして、また出してる?」 と同僚たちからチクリとやられる。
そうそう、お財布を忘れてきた同僚に、フランケン基金から貸出ししたこともあったよねぇ。


去年の10月から持ち主は、 「買ったつもりー!」 の、つもり貯金を始めた。今回の意志は固く、毎日とはいかないが、100円玉や500円玉を首の後ろから入れ続けてきた。
で本日、めでたくボディは満タンになった。小さいフランケンを持ち上げると、ずっしりと重い。よし、銀行のATMで入金しよう!ATMに投入するまでは、硬貨を数えたりしないよ。いくら入っているか、楽しみにしておきたいもん。
「いくらぐらいかなぁ」 「うーん、イイとこ1万円ぐらいじゃない?」 なんて会話を同僚としたりして、昼休みに銀行へ向かった。


で、結果は・・・何とジャスト2万円!
100円玉も結構入っていたから、500円玉だけにしたら倍ぐらいの金額になりそうだね。よし、明日からは500円玉限定にしようね、フランケン。
もっと大きい貯金箱にしようかなぁ、なんて欲が出たりするけれど、このフランケンぐらいのちっこいのが、私の我慢レベルにはちょうどイイんだろうなぁ。