写真の日

その一日にテーマがあるとしたら、今日は 「写真の日」 。観に行きたいと思っている写真展の終了日が近付き、休みの今日、ふたつとも行こう!と決めたから。雨だけど、楽しみすぎて早起きしちゃった。




最初に向かったのは、東銀座にある 「cafe634」 さん。6/14日まで開催中の写真展 『ココロノキオク展』 へ。
おしゃれなカフェの店内での写真展。こういうコラボは、気軽にお邪魔できるから嬉しい。入り口で筆ペンを持って名前を書くような写真展だと、観に行くだけでキンチョーしちゃうもんねぇ。


早々と午前中に訪問したのだが、店内には既に写真の主さんがいらしていた。ご挨拶をしたあと2階のカフェ兼ギャラリーに案内していただき、それぞれの写真の背景をお話していただいた。1枚1枚にエピソードがある。写真ってそういうものだよなぁ、なんて思いながら白い壁と写真を交互に眺める。
他のモノを一切寄せ付けないような白い壁に、自然に浮かぶ写真たち。こんな壁に馴染むような写真を、私は撮れないなぁ。どの写真も、やわらかい。
やっぱり写真には、その人の人柄が表れるね。




cafe634さんの店内は、シンプル。私が大好きな 「邪魔のないカフェ」 だ。
お茶も食事も、友人との会話も、自分の好き嫌いも、何も邪魔をしないカフェ。目も耳も、何も邪魔をしてこない。そういうカフェって、意外と少ない気がする。
音楽がうるさすぎたり、テーブルや椅子がやたら主張していたり、メニューやポスターがいっぱい貼られていたり。店主の趣味・嗜好が溢れているカフェは苦手なんだなぁ。気持ちは分かるけれど。


しばらく経ったときに、 「今日は、あの空間に同化したいなぁ」 と、お気に入りの本を1冊持って、ふらーっと訪ねるような、そんなカフェがイイ。
いつか、そういうお店をやってみたいなぁ。。。


次に向かったのは、六本木の東京ミッドタウン富士フイルムフォトサロンで開催中の中井精也さん写真展 『さんてつ、がんばんべし!』 へ。今日が最終日ということで期待を込め、バッグの中には中井さんの写真集 『夢と希望の三陸鉄道』 を入れてきた。さぁ、中井さんには会えるかなぁ。




自分の部屋で最初に写真集を開いたときは、涙が止まらなかったっけ。その写真たちが、大きなパネルで並んでいる。あまりの迫力と、中井さんの愛の大きさと、それぞれの写真の力と、いろんなものに圧倒される。
この人の持つ優しさは、どれほどのものなのだろう。きっと、私が想像できる範囲の愛を超えているんだろうな。鉄道への愛、人に対する愛、写真に対する愛、いろんなものがパネルから溢れていて、それにのまれそうになる。
はーっ、すごい。




じゃーん!会えた、会えた、やっと会えた!
1時間ほど時間を潰し、再び写真展にお邪魔してすこし経つと、 「お待たせしましたー。遅くなりましたー」 と中井さん登場。一気に会場の空気が丸くなる。


持ってきた写真集にサインをして頂いたあとに、念願の、あのポーズでのツーショット。やったー!
握手をして頂いたその手は、とっても大きくてあったかかった。あー、この手から、あの写真たちが生まれたんだね。そりゃ、写真もあったかいハズだ。三鉄の地元出身だと伝えたところ、 「ほーっ、そうなの!?どこぉ?」 と、優しい顔がさらに優しくなった。何でもやわらかくしてしまう力が、この方にはあるんだなぁ。来て良かった。


写真の日は、こんな楽しい一日だったのだ。ふっふっふ。。。