空を見る


朝はとてもイイ天気だったのに、午後になるとだんだんと雲が厚くなってきた。
今夜の天体ショー皆既月食、この空模様で観られるかなぁ、なんて思いながら遅いランチ。
だってほら、ニューオータニが、オリンピックの聖火台ばりにモクモクだもの。


昨夜の月が明るくてとてもキレイだったので、今夜の赤い満月も楽しみ。どうか、雲が風に乗って飛んで行きますように…モグモグ。


仕事が終わるのが18時半。もう、月食は始まっているハズ。急がなくちゃ!
会社を出て駅へ向かう途中、既に半分以上も欠けた月が空に浮かんでいた。うわぁ、なんてキレイなんだろう。立ち止まって見ていると、みるみる欠けていく。赤の残像、幻想的で美しいわぁ。


赤坂山王日枝神社の階段は、こんな風になっていた。
夜のお散歩帰り道では、すれ違う人みんなが空を見上げ、お月さま探しにキョロキョロ。今夜の街、なんか、すごく、たまらなく、モーレツに 「イイ感じ」 だ。
向こうからチラッ、チラッと空を見ながら歩いてきた、スーツ姿の男性。すれ違うときに、恥ずかしそうなテヘッてな顔を見せた。 「そっちじゃなくて、あっちですよ」 と月のある方を指差して教えたところ、 「あーっ、ホントだ!」 と嬉しそうだった。


地下鉄の溜池山王駅出口辺りで消えそうな月を観ていると、駅に向かって来た女性3人組が 「どこですか?」 と聞いてきた。 「あそこ、首相官邸の屋根の右側ですよ。もう、消えそうですけど」 と言うと 「キャー、ホントだ!見える、見える!」 「えーっ、どこ?」 「あー、早く、消えるよ!」 と賑やかに楽しんでいた。


あっちでもこっちでも、空を見上げながら、知らない人同士が話をしている。なんか、イイなぁ。うん、イイ!ほんのちょっとの時間だったけれど、すごくイイ時間だったぁ。