日本酒バンザイ!

岩手に行って何が嬉しいって、旨い日本酒がたくさんあることだ。
特に紫波町には、旨い酒を提供してくれる酒蔵がある。

  • 「月の輪」の月の輪酒造店
  • 「廣喜」「喜平治」の廣田酒造店
  • 「堀の井」高橋酒造
  • 「吾妻嶺」「三十代から飲む酒」の吾妻嶺酒造店

などなど、胃袋の耐えうる限り飲みたい酒ばかりだ。
紫波町は南部杜氏発祥の地だそうで、水も米もおいしい土地柄から酒造りが盛んである。
個人的には、西根町大更の「鷲の尾」も大好きだ。


周りでは焼酎を飲む人が増えたが、私は断然、日本酒派だ。
昔から親戚が集まる時は、スタートから日本酒。
「焼酎?そんなの酒じゃねぇよ」というオヤジばかりの中で育ったため
"酒といえば日本酒"というのが染み付いている。


今回は紫波町で酒を買う時間がなかったため、盛岡駅の酒店に立ち寄った。
「吾妻嶺ありますか?」と聞いたところ「うちでは置いてないんです」とのこと。
「造っている量が少ないですからね」と言うと「蔵元と意見が合わなくて」と言われた。
どの蔵元さんもそれぞれ日本酒への拘りがあり、販売店と思惑が合致しないことは
よくあるらしい。
利益度外視で拘りの酒を造り続ける蔵元の頑固さは、幻の酒が生まれる所以でもある。
またそれは、飲み手が何件も酒屋を回ってやっと手に入れたくなるほどの価値を生む。




『ふるさとの山はありがたきかな』
大好きな岩手山はとうとう、私が盛岡駅を出るまで頭を出してくれなかった。