ウィルキンソン

ジンジャーエールウィルキンソン』。
この存在を教えてくれたのは、私に相棒"SX-70"をくれた友人だ。

この友人(男子)は、あまり酒が飲めない。
酒が大好きな私がグイグイ飲んでいる隣で、友人はウーロン茶やウィルキンソンを飲む。
店でドリンクをオーダーをすると店員さんは友人に酒、私にウーロンを置いていく。普通はそうだろう。男子に酒、女子にソフトドリンク。
店員が居なくなったあと、友人はそれを黙って取り替えてくれる。それも、会話を途切れさせること無く。スマートな動きに、いつも感心する。


ウィルキンソンはドライ、ノーマル、トニックなどがあり、この順に辛さが増す。
当然、カクテルに使ったりもするのだが、私はドライをストレートで飲むのがいちばん好きだ。
よくスーパーやコンビニで見かけるカナダドライのような甘ったるさの無い、大人のジンジャーエール
オシャレなお店に行くとジンジャーエールウィルキンソンなのだが、そうでない店ではオーダー時に必ず
ジンジャーエールって、どこのですか?」と聞いてしまう。
自分でも思う。イヤな客だ。かなり感じ悪い。
でも知ってしまったんだもん、この味を。


京都旅行に行ったとき、メニューに『ジンジャーエール(ウィルキンソン)』とあったので「ウィルキンソンください」とオーダーしたところ、若い店員さんは「はい」と言ったのだがよく分からなかったらしく、店のカウンター前でアルバイトが数名集まり"ウィルキンソン会議"が開かれた。
ちょうど、カウンターが良く見える中二階の席だったので、会議の声がよく聞こえた。
ウィルキンソンってドリンクだよね?」「ブランデー?」「ウィスキー?」「分からん」と続く。
面白かったので声を掛けずにそのまま見ていたら、フロアーを仕切ってそうなオジサマが登場し「ジンジャーエール」と一言。
その言葉の終わりとともにオジサマが中二階の私に目線をくれたので、両手をあげて丸を作りOKサインを送った。
ごめんね、オーダー取ってくれたバイト君。おかげで良い思い出になってるよ!


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