三ッ池公園の桜

近場の桜の満開姿を観られる最後の休日になるであろう昨日、昼間の桜を観るにはどこにしようか悩みに悩み、鶴見の三ッ池公園を選んだ。友人Yちゃんの実家が近くにあり、いつも三ッ池公園の桜を自慢していたことを思い出したからだ。三ッ池公園は『日本さくら名所100選』にも選ばれているので、仕事が水曜日休みのYちゃんにアテンドまでお願いし、デジカメ&相棒ポラロイドを持って向かった。


昨日は快晴で、暖かいを通り越して暑い日だった。
北門から三ッ池公園に入り、いちばん近くにある下の池に向かう。公園内には「上の池」「中の池」「下の池」と3つの池がある。
池を囲む歩道の桜は満開で、桜のトンネルが出来ていた。


歩道側に連なる桜の木の隙間から、向かいの岸に咲いている桜を望む。
手前の桜がフォトフレームのようになって面白い写真になった。
まだまだ続く、池のほとりの桜並木。


中の池のほとりを歩いて行くと、変わった木が何本か並んでいた。
今まで見てきたソメイヨシノとは明らかに違う花の色だった。
白、薄いピンク、濃いピンクなど、さまざまな色の桜たち。
そのグラデーションが美しい。


大島桜。
葉の緑と花の白が青空に映える。


紅笠。
花が開くのはこれからだろうか。
つぼみは濃いピンク色だが、花が開くと白に近いピンクの花びらになるようだ。
八重の、毛糸玉のようなかわいらしい花。


紅豊。
遠くから見た時に、いちばん濃い色に見えたのがこの木(3枚目の写真手前の木)。
色の濃い花びらが何枚も重なった八重は、ころんとして可愛らしい。


白妙。
今日観たたくさんの桜の中で、いちばん可愛らしくて気に入ったのがこの桜。
真っ白い花びらがレースのフリフリドレスのよう。
花嫁のブーケのようにも見える。


中の池の風景。
左手の桜は、さきほどの珍しい桜の木々。
写真を撮ろうとシャッターを押した瞬間、水鳥が横切った偶然の写真。
奥に見えるテレビ塔と池と桜、そしてオマケの水鳥。
本日、いちばんのお気に入り写真。


花の広場に入ると、まず目に入るのが大きな枝垂桜。
満開を少しだけ過ぎていたが、まだまだ花がたくさん咲いていて、記念写真を撮る人が後を絶たない。


枝垂桜のすぐ脇には、とても色が濃い花が満開の1本の木。
自然の色はすごい!と思わせる、何とも表現ができない美しい色をしている。
花を観ると照手紅のようにも思ったが、枝の付き方が箒状ではないので、残念ながら花の名前は不明…。
でもたぶん、照手紅。


左端に少し写っている薄い色はソメイヨシノ、その隣の真っ白くコロコロしているのが照手白、右端の紅白入り混じっているのは照手白&照手紅の交配種なのだろうか。
右の木には、照手白と照手紅が一緒に咲いており、さらに白に赤いマーブル模様が入った花も一緒に咲いていた。
照手白は「ハナモモ」として小金井公園の桜にも登場した花。
枝の付き方は、同じハナモモでも違うんだ。。。


これが照手白。
箒状にスラッと伸びた枝に、コロンとした花。
可愛らしい花に、デジカメや携帯カメラで接写する女性がたくさんいた。


これは…?
広場に1本だけ離れて立っていた木。
花枝が短いから桃?開いた花は桜のようでもあるけど花びらが割れてないし。
菊咲きの桜の一種かなぁ。
まだまだ勉強不足ですな。


風が吹くたびに桜の花びらが舞い、花びらが舞うと来園者の歓声があがった。
落ちた花びらは地面を覆い、薄いピンク色のじゅうたんになっていた。
隣に座っていたYちゃんの頭にも花びらが乗っていたので笑ったら、私のバッグにも何枚も花びらが入っていた。


中の池の桜ビュー!見事!!
いろんな桜色で出来た小さい山のようだ。
この小山のような桜色がずっと池を囲んでいる。
本当に美しい風景。

今年、青い空と満開の桜を一緒に観ることができるのは最後かもしれない。次の休みは5日後だからだ。昨日の三ッ池公園の桜の散り具合からすると、週末はもう、花びらヒラヒラ状態だろう。
ん?日記を書いているパソコンの脇に、桜の花びらが落ちている。衣服に付いていたのか、デジカメケースに入っていたのか、私の頭にも付いていたのか。
あなたはどこの桜?


●神奈川県立 三ッ池公園

●財団法人 日本さくらの会 桜の名所から植え方まで、桜のことが分かります!