桜の終わり

桜開花から続けてきた「エブリデー・さくらデーキャンペーン」も、そろそろ終わる。
9日のランチタイム、今年の自分のさくらランキング1位だった法明寺の桜をもう一度観たくて、Hちゃんとお昼ご飯を持って出掛けた。
4/5には満開だった桜だが、ヒラヒラと落ちる花びらが絶えない桜になっていた。それでも見事な桜を観ようと訪れる人は多く、同じようにお昼ご飯を手にした人で法明寺前はいっぱいになった。


まるで雪が降っているかのように落ちる花びら。法明寺脇の安国堂前は、落ちた花びらでいっぱいになっていた。
桜のじゅうたんというよりも、雪が積もり始めたときと同じような積もり方をしていた花びらたち。
この数分後にはこの場所も、ランチのOLでいっぱいになっていた。


春キャベツとハムのサンドウィッチを半分食べ、ちょっと写真を撮ってから戻ってきたところ、パンの上に花びらが落ちていた。
それほど絶えず、降り続ける花びら。そう、「落ちる」というより「降る」と表現した方がぴったり合う景色。低めの木で且つ大木だらけなので、風も手伝って、その降り続ける姿は本当に美しかった。
私たちの頭も服もバッグの中も、何枚もの花びらを付けていた。


こちらは桜のじゅうたん。石が敷き詰められているはずの参道は、花びらで薄いピンク色に変わっていた。
切れ目なく桜が植えられているため、じゅうたんもムラなく染まっている。踏みしめるのがもったいないほどきれいだった。
ちょうど、太陽が真上近くにあったため、大木の陰が映っている。この影からも、どれほど枝振りが立派な桜かが分かる。
降り続ける桜を観ながら感謝をするとともに、本当に寂しい気持ちになった。


残業で桜のライトアップを観に行けなかったので、いつものように仕事後の1時間散歩をしてから帰ることにした。
9日は満月。東京では、くっきりときれいに輝いていたので、上を見ながら歩いた。
江戸川橋まで来たとき、半分ほど散った江戸川公園の桜越しに、満月が光っていた。
桜越しに満月が観られるのも、今年はこれが私にとっては最後。
数日間、心を潤してくれた桜に感謝!