威光山 法明寺の八重桜

昨日は、事務所に居るのがもったいないような澄んだ青空だったので、同僚とふたりで外ランチをした。
会社の周りには何箇所か公園があるが、桜が完全に散ったかどうか確認したかったので法明寺の参道脇で食べることに決めた。
私の中では今年No.1の桜だった法明寺。そして散ってしまった桜。満開の華やかな風景から、いつもの落ち着いた風景に変わっていたが、それでも大木の緑は強い日差しを遮ってくれており、風も心地よく気持ちの良いランチタイムだった。


何年もこの近くで仕事をしているのに、法明寺をお参りしたことがないという同僚。ちゃんとご挨拶をしないと、ということで本堂に寄ってから帰ることにした。本当なら先にお参りしてから食べるべきだったのだろうが。


山門前と本堂前の桜は完全に散っていたが、鐘楼の前のしだれ桜はまだ咲いていた。
鐘楼を飾るかのように咲く花は小さめで、「可憐」という表現がぴったり。
華やかな桜とは違う、静でしっとりした桜だった。


そして驚いたのが、本堂に向かって右手にある寺務所前の八重桜。いまが満開で素晴らしい!
またもや「うわぁ、すごい!」と声をあげてしまった。
いつも参道は通るのだが、山門をくぐって境内に入らないので、全く気が付かなかった。
お参りしなかったことを反省…。


かなり大きい花びら、色の濃さから関山かと思うが分からない。八重紅大島よりは花が大きく色が濃い気がするし、三ッ池公園で観た紅豊よりは花びらが派手な気がする。
とにかく大きい花がまとまって咲くので大きな花玉のように丸くなっている枝もあり、とても華やかだ。
それがまた寺務所を囲むように何本かあるので、更に華やかさを増している。


太陽が高かったため花が影になり、背が大きくない私には花の写真が上手く撮れなかったが、光が花びらを通って射すので、その透かし具合が美しかった。首が痛くなるまで見上げ続けた。
雨上がりで強風が吹いていたことから空が澄んでおり、その青も濃く、同じく濃い花の色とのコントラストは素晴らしかった。
自然が作り出す色彩には敵わない。

晴れた日にはまた、お邪魔してみよう。お寺の方に会ったら、関山かどうかも聞いてみないとっ!