威光山 法明寺の八重桜…続き

今日も、ひとりで法明寺参道脇に座り、お昼ごはんを食べた。
散策の集まりだろうか、リュックサックを背負った年配の方々が本堂の前にたくさんいたので、その集団に紛れて桜を撮った。


昨日ほどの青空ではないが、雨が降るまでにはまだ時間があるようで、今日も強い日差しに桜が映えていた。
開花はどんどん進み、更に花開いているように感じた。
本当に華やかな色と形をした花びらだ。
観ているだけで気持ちが明るくなってくる。

またもや首が痛くなるまで桜を見上げていたところ、私の前を黒い作務衣姿の若いお坊さんが通った。チャンス!いま聞かねば!!
私) この桜の名前を知りたいのですが。
坊) 八重です。
私) あのー、八重の関山ですかね?
坊) 八重桜ですね。
私) 八重桜というのは分かるんですが、八重の種類を知りたいんですけど。
坊) そういうことですか。私は八重桜だということしか分からなくてすみません。分かる者に聞いてきましょうか。

残念。お坊さんは忙しそうだったので遠慮し、分からず仕舞い。桜が有名なお寺なのだから、知っていて欲しかったなぁ。桜の名前を覚えることは、修行のなかには入っていないのか。。。


桜の名前のことは諦めて、山門の外で弁当を開いた。
雑司ヶ谷近辺はお寺がとても多く、その周りには猫も多い。弁当を食べているといつも、猫がおねだりにやってくる。
この猫は、いつもやってくる猫。私たちは勝手に「スパイシー」と呼んでいる。ファミマのスパイシーチキンが大好きだからだ。
そのスパイシーくん、今日は私の隣でランチをしていたお姉さんにおねだりしていた。
スパイシーくんの足元は、この間まで満開だった桜の小花柄でいっぱい!
先日までは花びらのじゅうたんだったが、いまは小花柄で茶色いじゅうたんになっている。

風が吹くと、この小花柄がザーッと降ってきて痛い。
花びらの時は風が吹く度に喜んでいたものだが、小花柄になると皆、手で払いのけながら歩いている。

「人間なんて、勝手なモンだ」と思いながら参道を眺めるスパイシーのうしろ姿。