ランチ友達

ここのところ陽気がいいので、できるだけ外で昼ごはんを食べるようにしている。一日中、座りっぱなしの仕事をしているので、昼ぐらいは外に出ないと息がつまりそうになるからだ。


24時間365日動いている事務所なので、食事時間はシフトによってバラバラだ。誰かと一緒に食べることは殆ど無い。パンや弁当を買って近くの大きな公園やお寺の参道に行って食べることが多いが、その公園や参道には私のランチ友達がいる。


友達の「ハート」ちゃん。年齢・性別・住所、全て不明。まだ赤ちゃんに近い、ちっちゃい猫。住所はここの大きな公園かな。
名前は私が勝手につけた。なぜハートちゃんかというと、左耳の先が切れていてハートの上の部分に似ているからだ。
ベンチに座って食事をしようとすると、どこからともなく現れるハートちゃん。パンやおかずをちぎってあげるのだが、食べ切ると写真のように私を見つめておかわりをねだる。足元でこの顔をされると、おかわりをあげないわけにはいかない。
この間、鶏そぼろ弁当を食べたときは、鶏をほとんどハートちゃんにあげたため、私は炒り卵しか食べられなかった。


ハートちゃんは好き嫌いがハッキリしており、気に入らないものには見向きもしない。いつも食べない白いご飯をあげてみると、写真のようにソッポを向いてしまう。無視するだけでなくソッポを向いてしまうのが、とても可愛い。
ここの公園には他にも猫が何匹かいるが、ハートちゃん以外の猫は近付いて来ない。人に寄ってくるのは小さいうちだけなのだろうか。
ひとりランチなので「ハートちゃん!」と声に出して呼んだことはない。
今度、お寺の参道の猫「スパイシー」を知っている同僚を連れて行って、ハートちゃんを紹介しようと思う。
仲良くしてくれるかなぁ。