焼豚ソバ 「黒ナベ」

仕事帰りにいつも通る道沿いにあり、ずっと気になっているラーメン屋「焼豚ソバ 黒ナベ」。
一度、食べてみたいと思いつつ、夜にラーメンはガッツリすぎるし、昼はデスクでパンをかじることが多いので、なかなか食べる機会がなかった。ダイエット中でもあるので我慢、というのが本当の理由かもしれない。でも、店構えとドアに貼られた写真から、味が気になってたまらない。
会社から5分ぐらいの場所にあるので、ラーメン好きな同僚男性陣に聞いてみたのだが誰も店自体を知らないという。間口は狭いし、分かり辛い場所にあるので気が付かないのかもしれない。
パソコンの画面で一緒に地図を見て場所を説明したところ「じゃぁ、今から夜食に食ってくるよ」と出掛けた男子ふたり。
彼らに話したのが3日、そのあと私は4・5日と休みだったので6日、その男子に事務所で会った時に「黒ナベのラーメン、どうでした?」と聞いてみたところ、大絶賛!
味の好みは人それぞれだからねぇ、と言いつつかなり気に入ったようで「あの店を教えてくれてありがとう!」と感謝された。どうやら彼らは3日に行った時は営業時間が終わっていて食べられず、4日に初めて食べて気に入り、5日も食べに行ったそうだ。


「そりゃぁ行ってみるしかないっしょ!」ということで今日の昼、同僚女子Hちゃんと行ってみた。会社のエレベーターを降りたところで件の男子に会い「どこに行くの?」と聞いたところそのラーメン屋に行くという。2日続けてラーメンを食べ、3日めの今日は弁当を買うそうだ。昼の時間だけ、焼豚を使ったテイクアウト弁当があるとの情報を仕入れていたらしい。どこまで気に入ったんだか。
それなら一緒に行きましょう!ということで、3人で黒ナベへ。


間口も狭いが、店内もコンパクト。カウンターだけの店で、5〜6人座ればいっぱいになってしまう。今日は休日ということもあり、私たちのほかにお客さんが2人居るだけだった。小さな食券販売機で券を買ってお店の方に渡す。私たちはデビュー戦なので「焼豚ソバ(並)200g」を、テイクアウト男子は「焼豚丼」を2人分オーダー。
店内は暑い!今日は雨が降る涼しい日だったから良かったが、夏は暑いだろうなぁ。残念ながらビールは置いていない。
お店の方が、味の調節をするかどうか聞いてくれた。焼豚ソバはしょうゆ味が濃くしょっぱいので、味を少し薄めに作ることもできます、とのこと。一緒にいたHちゃんも私も、少し薄めにしてもらうことにした。コショウは大好きなので、普通の量にしてもらった。
間もなくテイクアウトの弁当ができたので、男子は先に事務所へ帰った。

他のメニューを見ながら話をしていたら、ほどなくして私たちのラーメン登場!
これが焼豚ソバ(並)。お値段800円也。写真を撮るためにちょっと崩してしまったが、極太麺の上にメンマとチャーシュー、その上にネギがこんもり盛られていた。チャーシューは麺のうえ一面に敷き詰められている感じだ。


スープの色を見て、少しビビる。色が濃すぎないか?麺を見て、更にビビる。麺が太すぎないか?と。とかく女子は細面を好むものだ。となりでHちゃんの目も泳いでいる。
とりあえずスープから。「濃いのにさっぱり!」というのが最初の感想。色からイメージした味とは少し違っていた。確かに濃いしょうゆ味なのだが、嫌な濃さではない。酸味のような、不思議な味もする。コショウがアクセントとなり、ただ濃いだけという感じではない。味を言葉で表現するのは難しいなぁ。
そして麺へ。「うーっ、麺、美味しいっ!」と思わず声に出してしまった。苦手なはずの太麺だが、このスープによく合う。このスープにはこの麺しかない!というほどのベストカップル。この麺は、浅草・開化楼の麺だそうだ。

焼豚は当たり前のように美味い。脂身が少なく、でもパサパサ感は無い。脂のちからを借りずに肉がきちんととろけている。いやぁ、美味しい。
となると、黒丸焼豚ラーメンに入っている、ばら肉の巨大な丸い焼豚も気になる。200円ケチらずに黒丸焼豚ソバにすればよかったと後悔。でも今日は、このラーメンを真剣に口に放り込もう。好き嫌いがハッキリ分かれる味だな。こりゃ。
スープがしょっぱいのに、飲みはじめると止まらない。胃袋に余力があったら白いご飯を食べたくなるスープ。Hちゃんは「ビールに合うラーメンなのにビールがないなんて残念だね」と言っていた。同感。
でも、こんなに狭い店なのにビールを置いて長居する客が増えたら、それはそれで困るかもしれない。


お店の方はひとりしか居ないのだが、親切にいろいろと教えてくれた。忙しいのだろうが、私たちの質問攻めにも丁寧に答えてくれた。もうひとつのメインメニュー「中華ソバ」の方は塩醤油であっさりしているそうだ。次回、チャレンジしてみよう!寒い季節には、焦がしネギをたっぷり使ったネギソバもあるそうだ。
つけ麺好きの同僚男子は、つけ麺が美味しかったと言っていた。すぐ近くには元祖つけ麺で有名な大勝軒があるのだが、彼は「黒ナベのつけ麺は大勝軒を越えた!」と絶賛していた。


満腹・満足で会社へ戻る途中、大勝軒の前を通った。相変わらず店内にも待っている客がたくさん居て、外には行列ができていた。
ホント、味の好みは人それぞれだよなぁ、と思ったランチタイム。


●焼豚ソバ黒ナベ  豊島区南池袋2-41-21  TEL:03-5992-2110
 月〜金11:30〜15:00、19:00〜22:30  土・祝12:00〜15:00、18:00〜22:00  日12:00〜16:00  定休日:未定
 (お店のホームページは問合せ対応や更新に手が回らないため、まだ作らないそうです)