乳歯が抜けた!・・・その後

夕べ、乳歯が抜けた今日は出勤日。
通勤途中、最寄駅を降りたところで電話が鳴ったので、話をしながら会社に向かった。歯の抜けたところが、やたらスースーする。そんな自分が可笑しくて、自然とニヤニヤしてしまう。
あー、子供に戻ったみたいだ。懐かしいなぁ。


事務所の自分の席に着いてすぐ、目薬用に引き出しに入れてある小さい鏡を取り出し、口元を映してみた。あまり分からない気もするが、ニーッとするとやはり目立つ。こうなると、ちょっと貧乏くさい顔になる。
指摘される前に自分から言っておこう!と思い、フロアーでいちばん元気な女子ふたりに乳歯の話をした。 「えー!今ごろ乳歯ですかぁ?」 の大きな声に、周りの人も 「何?なに?」 と聞いてくる。布教活動は成功!これで多くの人に話す手間が省けるわ。


世の中は夏休みだし、日曜は仕事もヒマなハズだったが、夕方からオニのように忙しくなり結局、22時半まで帰れずに仕事をすることになってしまった。かなり多くの人が残っていたので上司が資金提供をしてくれ、コンビニで買った飲み物や食べ物が配給となった。私のデスクにも、お菓子やらおにぎりやらお茶やら色んなものが置かれた。
かなりお腹が空いていたので、真っ先におにぎりに手を出した。
が、食べてみて、こりゃまたニヤニヤ。乳歯が抜けた隙間から、米粒が飛び出す。噛んでも噛んでも、法の網をくぐる犯罪者のように、きれいな形の米粒が飛び出す。いやぁ、面白い!
昼間にパンを食べた時は気にならなかったが、米粒の踊ること踊ること!面白いように次々と飛び出してくる。ニヤニヤしながらおにぎりを頬張る私は単に、お腹がペコペコだったので喜んで食べている人にしか見えなかっただろう。


この"米粒ダンス"を味わえる大人は、そうは居ないだろう。
歯医者の夏休みが終わるまで、もう少し楽しもうっと。