田舎での夏休み・・・1日目

大雨、落雷、地震と続いた日々から解放され、いよいよ今日から短い夏休み。入院したことで田舎の家族にも心配を掛けたので、5日間フルで田舎に滞在することに決めていた。


今朝の5時過ぎ、近畿・東海地方で大きな地震があった。5時に起きて帰省の準備をして出掛ける予定にしていたが携帯電話のアラームだけでは心配だったため、母に電話で起こしてくれるようにお願いしてあったが結局、地震の揺れで目が覚めた。携帯を見ると、母からの着信履歴が5件も入っていた。
母に電話をして起きた事を伝え、そこから荷造りを開始し、何とか新幹線に間に合うように家を出発!
東京駅に着くと、止まっている東海道新幹線に乗る予定だった人が駅構内にあふれていて、ちょっとしたパニック状態。幸い、東北新幹線は動いていたので安心。


早起きをしたおかげで、午前中には盛岡駅に到着。東北本線に乗り換えて数駅、小さな駅の待合室には母が迎えに来てくれていた。父が出掛けているということで、お向かいのおばちゃんが車を運転して迎えに来てくれた。悪かったなぁ。
家に着いて荷物を置き、すぐに外に出る。青々とした稲が伸びる田んぼを眺めながら深呼吸。
ふーっ、やっと帰ってきたぁ!と思わせる風景が広がる。
数時間前まで、人でごった返す東京に居たのがウソのようだ。空気が美味い!
外でこの写真を撮っていたら、小学生の姪ひたりが家から飛び出してきた。

田舎に帰るのは、このチビたちに会うために帰るようなもの。順番にギュ―ッとハグして大騒ぎ!お正月に会っているのだが、また大人になったように見える。下のチビは、日焼けで真っ黒!元気そうで何より。
ここで東北弁モードにギアチェンジ。


昨日まで残業続きで寝不足だったが、チビたちにはそんな言い訳は通じない。遊ぼう、遊ぼう!と休ませてくれない。外で一緒に遊ぶパワーがなかったので、新しくなったいわて花巻空港までドライブしよう!と誘った。おじいちゃん(父)の軽自動車を借り、チビふたりとおばあちゃん(母)を乗せて出発!田舎でもACが必要なほど暑い!田舎に帰って30度近くまで気温が高いと、東北なのに何でぇ〜!と損をしたような気分になる。
みんなでおしゃべりをしながら空港に到着。花巻空港は小さい離発着が少ないため、展望台で飛行機を見るには飛行機時間に合わせて行く必要がある。今日は見ることが出来なかったので、空港内のショップをぶらぶら。


新しい空港内に流れているイメージソングは、松任谷由実の 「緑の町に舞い降りて」 。1975年に空路岩手を訪れた時に作った曲だそうで、銀色に光るレリーフの歌詞はユーミン直筆だそうだ。
今回、5月ではなく8月の陽射しが強い時期に訪れたのだが、周りの緑の美しさは歌の世界と変わらず、本当に岩手にピッタリの曲だと思った。この曲は1979年のアルバム「悲しいほどお天気」の収録曲。何度も聴いている筈なのに、曲ができたきっかけを知ってから聴くと、より素敵な曲に思えるから不思議だ。
そういえば盛岡の大通りに「14番目の月」というお店があった。ユーミンが盛岡に来ると必ず寄るという噂があったけど、いまもお店はあるのだろうか。


チビたちが喉が渇いたというので、空港内の 「レストラン安比高原」 で休憩。
席に着くと、お水と一緒に安比高原飲むヨーグルトが出てきた。嬉しいサービス!この通称 「飲むヨ」 は以前、安比高原で働いていた頃に毎日飲んでいたお気に入りドリンク。おばあちゃんにもよく送っていたので 「懐かしい味だねぇ」 と言いながら、大人ふたりは安比の思い出話。チビたちは大好きなチョコレートがたっぷり掛かったクレープをふたりで分けながら食べていた。
みんなで笑いながら賑やかな休憩時間。お店が空いていたため周りに迷惑を掛けることも無く楽しめた。


田舎の夜は早く長い。星を見ようと玄関を出たところ、カエルが待ち伏せしていた。あらまぁ、お待たせ!と挨拶をし、田んぼのあぜ道で夜空の星を鑑賞。雲が多くて満天の星!とはいかなかったが、それでも東京では見られない星空をボーっと眺めた。北斗七星がくっきり浮かんでいる。
昼間は東京と同じぐらいに暑くなっても、朝晩の温度は全く違う。窓を開けたまま寝ると、朝方は寒くて目が覚めてしまうほどだ。夜風を浴び、やっぱり田舎はいいなぁ、と思いながらボーっとする至福の時。聞こえるのは、ものすごい数の鈴虫の声と夜風に揺れる稲穂のシャラシャラ音、そして田んぼの水路を流れる水音だけ。

町全体が眠ってしまうのが田舎の夜。
一緒に夜に溶け込めないでいる私。
この流れに乗れないと田舎に受け入れてもらえていないようで、寂しい気持ちになる。
明日からは仲間に入れてもらえるのかなぁ。


いわて花巻空港   ユーミンレリーフについてのページもあります