一日のバランス
特に、これといって大きな出来事が無かった、平凡な一日。きっと人生の大半は、こういう一日なのだろう。
数日経てば、すっかり忘れ去られてしまうであろう一日。
それでも今日は一日、それなりに活動した。
そう考えると、思い出として記憶に残っている出来事は、かなり特別な出来事たちなのだろう。
長い人生の中で、自分の頭で選びに選び抜かれて残された記憶だけが、思い出と呼ばれる。不思議だなぁ。
こうして普通に毎日、生活しているのに。
平凡な一日でも、小さな 「良いこと」 と 「悪いこと」 は起こる。
【今日の良かったこと】
- いつもは長い会議が、早めに終わった
- 仕事を切られた友人の会社に、仕事を出してくれる会社を紹介することができた
- 同僚の 「空手王子」 が、突きを見せてくれた (カッコ良かった)
- 同僚に淹れてもらったコーヒーが、とても美味しかった
- 豆を塩茹でしたところ、塩加減が最高だった
- うちに帰ったら、お母さんから手紙が来ていた
- スーパーで売っていた1000円のブドウ 「藤稔」 が、お兄ちゃんが送ってくれた藤稔より小さかった
【今日の悪かったこと】
- 朝から残業が終わるまでずっと、お腹が壊れていた
- 何を食べても美味しいパン屋さんで新作のパンを買ったところ、美味しくなかった
- 通勤電車で、行きも帰りも一度も座れなかった
- 午後から頭痛が酷くて参った
- 靴のヒールが壊れた
- 仕事に不利になる情報が、ニュースステーションで大々的に放送された
- 温泉に誘われたが、ライブの予定と重なっていたので断るしかなかった
- パピルス表紙のCoccoを見て、痛くて切なくて胸がギューギュー締め付けられて泣けた
平凡な一日と言っても、小さなことを挙げればこれだけの出来事がある。悪いことの方が少し多かったが。
一日の中で、プラスとマイナスの出来事がバランス良く起こっている。うまく出来ているモンだ。
人生も、プラスとマイナスは同じぐらいなのだろうか。
記憶の中ではマイナスの方が多い感じがするけど。
明日は良いことと悪いこと、どちらが多い一日になるのかな。