アルバム 『くるり鶏びゅ〜と』


21日、ついに発売になったアルバム 『くるり鶏びゅ〜と』 。くるりの楽曲16曲を16組のアーティストがカバーした、トリビュートアルバムだ。
初回限定の2大特典のひとつが、このジャケット 「くるり屋謹製、箔押しジャケット」 。写真では分からないが、文字という文字の縁取りが金キラキラで、照明具合によっては輝き過ぎて目がやられる。
そしてCDを再生し、その素晴らしさに今度は、脳がやられるのだ。
特典のもうひとつは、くるり屋謹製グッズプレゼントの応募ハガキ。 「どの曲が好きですか?」 と聞かれても、困る。みんなそれぞれ素晴らしいからだ。

涙が出てしまう曲、鳥肌が立つほどの凄い曲、もう「うぉーっ!」としか言えないアレンジ、いろいろ詰まった美味しい鶏缶。でも、1曲1曲の感想などを軽々しく書いてはいけないような気にさせてしまうアルバム。外野がゴチャゴチャ言ってはいけないような気がする。聴いた人がそれぞれの中で「あー」とか「うー」とか「うぉー」とか感じて感じて感じまくったらいい。そう思う。このアルバムやアーティスト達には評価なんか不要だし、してはいけないのだ。彼らの解釈で彼らの世界で演じられたものなのだから。
トリビュートアルバムとは、その曲を選んで歌ったアーティストの素晴らしさを知ることができ、その曲そのものの違う魅力を発見することができ、最後にその曲を生み出した原曲アーティストの偉大さを再確認できる、そういうものだと私は思う。


そういえば、アルバム 「ユニトリ」 と 「タミカバ」 が発売されたあとの奥田民生ライブに行ったとき、民生がMCで 「この間、トリビュートアルバムが出ました。自分の曲を他の人に歌ってもらうというのは良いですよ。みなさんも是非、機会があったらトリビュートしてもらってください」 と言って笑わせていた。


アルバムの特設サイトでは、1曲毎にアーティストとくるりのふたりがコメントをしている。くるりだからこそ、のコメントに共感したり、アーティストコメントを読んでまた更にその曲が好きになったり。さぁ、缶を開けて、しっかりとその味を噛みしめよう!


くるり鶏びゅ〜と】
01. anonymass 「赤い電車
02. andymori 「ロックンロール」
03. 矢野顕子 「Baby I Love You」
04. 奥田民生 「ばらの花」
05. 木村カエラ 「言葉はさんかく こころは四角」
06. 曽我部恵一 「さよならストレンジャー

07. ハンバートハンバート 「虹」
08. 高野寛 「ワンダーフォーゲル
09. Fantastic Plastic Machine 「ワールズエンド・スーパーノヴァ (FPM EVERLUST MIX)」
10. MASS OF THE FERMENTING DREGS 「飴色の部屋」
11. 9mm Parabellum Bullet 「青い空」
12. 松任谷由実 「春風」
13. LITTLE CREATURES 「ハイウェイ」
14. 二階堂和美 「宿はなし」
15. キセル 「Old-fashioned」
16. 世武裕子 「東京」


くるり鶏びゅ〜と特設サイト 「くるり屋」