立川談笑 月例独演会 其の98回

少し暖かい一日。
午前中は給湯器の交換でドタバタ。外の給湯器だけを交換するのかと思ったら、室内リモコンも交換するとのこと。うちの給湯リモコンは食器棚の裏にあり、壁と食器棚の隙間に手を入れて温度調節をしている。リモコン交換ということは、食器棚を動かさねばならぬのかっ!?
食器を全て取り出し、棚を工事の方が入れるぐらいまで動かした。ふーっ、予定外の大掃除。ま、食器や食材の整理ができたからヨシとするか。


そして夜は、六本木のオリベホールで立川談笑さんの月例独演会へ。ギリ着だったぁ。。。今日の会は其の98回。先月は仕事で行けなかったので、独演会は2ヶ月ぶりだ。


開演時間と同時に場内の照明が全て消えて真っ暗に。しばらく真っ暗だったので、少しずつ笑いが起こる。そして、出囃子の三味線。何を弾き出すかと思ったら、ビートルズの 『デイ・トリッパー』 !これにはお客さんも大爆笑。出囃子構成で 『デイ・トリッパー』 に挑戦とは凄い。談笑さんは満足気で、高座に上がって頭を上げたあと、袖に向かって両手を上げて大きな○を作って見せた。
今日の枕も楽しませてもらった。書けないような内容ばかりだけど。枕の中で、談笑さんが行くとその会場が潰れてしまう、という話があり、その中で知ったのだが、国立演芸場は来年1月頃に取り壊すそうだ。すぐに建て直すそうだが、あの古臭い独特の雰囲気が無くなってしまうのは寂しいなぁ。


今日の三席。
幇間腹』 では、最初に針を打った猫が死んだり、一八がニョロニョロと変な所から登場したり、「悪は滅びる」 の台詞など、時々現れる談笑仕掛けに、たくさん笑わせてもらった。
愛宕山』 でも、野点傘を手になかなか飛べない一八の背中を押すシゲが豹変して 「死ねや!」 と突き落としてしまうし。
かわらけ投げの時、談笑さんの体の動きや放った後の目線を見ていると、本当にかわらけを追っているようで聴き入ってしまった。竹に衣服を破って作った縄を結んでしならせる時の腕も、本当に力いっぱいな感じで、これまた聴き入ってしまった。あの腕は凄い!


お仲入り後は 『死神』 。
枕の中で、激痩せしたのが病気のせいじゃないと分かって安心した。カロリー制限や運動をして、15キロも痩せたそうだ。あれだけ見た目が変わったんだから、15キロというのも納得。ホント、病気じゃなくて良かった。
『死神』 では、会場全体が聴き入る空気でいっぱいになって、少し緊張した。それでも、今日のために用意された呪文や、布団回しでは、笑わせてもらった。
今日の 『死神』 の主人公は幇間太鼓持ち)だった。段々仕事がなくなって死にたい、というところから始まった。「主人公ってて太鼓持ちだっけ?」 と思いながら聴いていたが、その意味が最後に分かった。

消えかけたロウソクの火を無事に長いロウソクに移すことが出来た太鼓持ち。気付くと死神は消え、明るい世界に戻っていた。
ふと見ると若い頃の両親と小さい子供。その子供は死にかけている。太鼓持ちは例の呪文でその子供の命を救う。次に現れたのは、若旦那に針を打たれて痛くて倒れている一八。太鼓持ちはまたもや呪文で一八の命を救う。
そっかぁ、それぞれの話で一八を救っていたのは、死神に呪文を教えてもらった一八だったということか!ひゃー、これは面白い。さすが談笑!!


来月は仕事で行けないので、次の月例は3月の 「其の100回」 。楽しみだなぁ。


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