青梅市 吉野梅郷 「梅の公園」

今日は休日。同僚の鉄子ちゃんを誘って、青梅市吉野梅郷へ観梅ふたりツアー決行!
吉野梅郷の最寄駅は、JR青梅線日向和田駅。私の最寄駅からは2時間ちょっとの長旅になる。電車に乗るのが苦でない鉄子ちゃんは 「2時間なんて近いですよー」 と言っていたが、私にとっては長い長い距離だ。乗換えで東京駅から青梅駅までの中央線に乗ったら、始発から終点まで乗ることになるんだぞ!ま、梅を観るために頑張りますかっ!



色々あったが、それは明日書くことにして、とりあえず目的地の 「梅の公園」 に無事、到着!
入り口では、立派な枝垂れ梅がお出迎えしてくれた。看板には、東口も正面口も 「見頃」 との嬉しい表示。この表示がなくたって、公園前に着いた時にはもう、その斜面に満開の梅が 「これでもかー!」 というほど咲き誇っていた。
しばらく鉄子ちゃんと入り口脇のベンチに座り、公園内の梅を外から眺めた。はー、すごいねぇ。見事だねぇ。その繰り返しで会話が成り立つ。
きれいな景色の中に居ると、気持ちもふわーっと開くのだろうか。周りのおじちゃんやおばちゃんが、色々と話しかけてきてくれる。広い公園のこの辺がキレイだとか、こちら側から公園を撮るとイイとか、トイレの場所とか、何でも教えてくれるのだ。ココは、みんながイイ人に変身しちゃうほどのパワーを持つ場所なのかぁ?確かめてみよう!
入園料200円を支払って、いざっ、いい人に変身できる花の国へ!


外から見て分かってはいたものの、公園内の梅は本当に見事!
たくさん写真を撮ったが、コメントは 「キレイ」 だとか 「素晴らしい」 だとか 「見事」 だとか、そういう言葉を並べるしかなさそう。参った!とにかくホント、素晴らしい!
東京に出てきて20回も春があったのに、なぜ今までこの風景を観に来なかったのか。何をやっとったんじゃ、オイラ。過去の春を取り戻したい!そんな気持ちになってしまう。
この辺りは、雪のような真っ白な梅が並んでいて、やっと顔を出した太陽の光を浴びて輝いていた。


これが真っ白な梅。
いま、自分の部屋の中を見回してみたが、自分の周りにあるどんな白い色よりも白い梅だった。


場所によっては、まだ蕾が多い木もあった。
この八重の梅の木も、その中のひとつ。赤いガクにピンク色の丸い蕾が、とても可愛らしい。


紅梅越しに、南側斜面を眺める。
隣で外国人グループが 「oh!」 と声を上げながら一眼レフでバシバシ写真を撮りまくっていた。
私たちも、調子に乗って 「びゅーてぃふぉー!」 と言いながら写真を撮った。いやぁ、見事だ。


八重の紅梅を逆光で観た。
キレイだったので、更に近付いて観た。
すると、光の効果で、花びらの重なった濃い部分がハート型になっている!なんてキュートなんだぁ!


こちらは、薄紅というより薄ピンクの梅。同じく逆光。
花びらにガクが透けて見えていて、梅の中に梅があるようだ。梅の花 in 梅の花
なんてステキなんだろう。


そんな写真を撮りながら公園の奥にどんどん進み、長い長い階段をやっと上りきったココが、梅の公園でいちばん高いところ。ここからの風景は、よく吉野梅郷のパンフレットに使われている景色だ。
長い階段を上っている間、鉄子ちゃんと 「絶対に後ろは振り向かないで、てっぺんまで行こうね。お楽しみの景色は、頂上まで取っておこうね」 と話していた。頂上に着いて、「3・2・1・ゼロ!」 とカウントダウンをして振り向き、観たのがこの景色。
ちょうど、谷になっている斜面両側いっぱいに、満開の梅。眼下に広がる白・紅・薄紅の世界に、言葉が出ない。

どの風景もキレイだったので、ちょっとだけ並べてみようかな。
    


この斜面の真ん中辺りは 「しだれ梅の滝」 と言われていて、白い枝垂れが上から下へたくさん並んでいる。
この写真は横から撮ったので分かりづらいが、下から見上げると白い花を付けた枝が切れ目なく続き、本当に滝が流れているように見える。一本一本の枝垂れ梅が岩の上を流れる水のように見える素晴らしい景色だった。


この辺りも枝垂れエリア。所々にある紅梅がアクセントになっていて、鉄子ちゃんも私もすごく気に入った景色だ。
うーん、このまま薄紅の海で溺れていたい。。。


もうすぐ出口、というところで私たちの足を止めさせた、鮮やかな紅梅。本日の観梅の〆に、記録した。

東京ではもう、来週には桜が咲き始め、今月中には満開になるかもしれないと言われている。
毎年、桜の時期にはあちこちへお花見に出掛けるが、今年は梅の素晴らしさを改めて実感した。桜と違い、花枝がない梅の花にも独特の美しさがあることを知った。香りの柔らかさに、体が浄化されるような気持ちになった。花はもちろん、何十年も掛けて作り上げた枝の剪定の素晴らしさに感動した。
来年もまた、楽しませてもらおう。


吉野梅郷   見頃はピーク。少し散り始めている木も多かったので、お早めに!