日めくりカレンダー

今年、私の部屋には日めくりカレンダーがある。ハローキティの子供っぽい小さな日めくり。
1月に親戚のうちに遊びに行った時、「日めくりなんて懐かしいでしょ。思わず買っちゃったわ」 と叔母がくれた。時々、めくるのを忘れて2日分まとめてめくる時もあるが、今のところは順調にその束を減らしている。



子供の頃、酒屋さんからもらうカレンダーは必ず日めくりだった。それも、紙がA4サイズぐらいある大きな数字の分厚い日めくり。毎日、自分がめくりたくて仕方がなかった。 「あ!今日はめくるのを忘れた!」 と思っても、家族の誰かがめくっていた。自分が忘れたくせに 「私がやりたかったのにぃ!」 と怒ったことを覚えている。おばあちゃんのうちにも同じ日めくりカレンダーがあった。昨日の日付になっていると 「めくっていい?」 と聞いてから、めくらせてもらった。
いつの頃からか、大きくて分厚い日めくりカレンダーをくれるお店は殆どなくなった。うちのお母さんは 「なかなか日めくりをくれるところがないの。あれがいちばん良いのにねぇ」 と嘆いていたなぁ。

確かに、1ヶ月がひと目で分かるカレンダーの方が便利だし、予定を書き込んでも確認し易いし、実用的だ。でも、毎朝1枚カレンダーをめくり、「今日も一日無事に過ごせますように」 と願う日めくりも、なかなか良い。楽しみにしている先の予定を、一日一日とめくりながら胸躍らせて待つ。そんな楽しみも、日めくりカレンダーにはある。年末、あれほど分厚かった日めくりが残り1枚になると、今年も無事に終わるねぇ、と家族で話したものだ。
何週間も何ヶ月も先の予定を立てながら忙しく日々を過ごすスピード社会のいま、日めくりカレンダーを1枚ずつめくり、日々に感謝するような生き方をすることは難しい。
もう少し、気持ちに余裕のある日々を送りたいなぁ。


・・・今日の重量【前日比−0.2kg】 ← お腹を壊してても、これしか減らないのか。。。