立川談笑 月例独演会 其の103回

今日は日中、電話が多くてバタバタだった。午後、半休を取っていたので14時半には仕事を終えるハズだったが結局、17時半までお仕事。ヤバっ、遅れる!



今日は国立演芸場で、立川談笑さんの月例独演会。国立演芸場の月例に参加するのは、3月の其の100回以来だ。その後も、他の会場では何度か観ているものの、やっぱり国立演芸場で観るのがいちばんいいな。結局、ギリで到着。ふーっ、間に合った。汗が引かないよー!
いつもと同じ開演時間だが、3月の時の写真をだと外は真っ暗。今日は雨も上がったこともあり、まだまだ外は明るい。季節の違いを感じるね。あまり来られていないことを反省するが、サラリーマンとしては平日夜の落語会に毎月参加って、難しいんだよね。これでも出来るだけ参加しているつもり。来た時は、思い切り楽しませて頂こう!静かに徐々に確実にテンションが上がっていく。

さてさて、今日も満員御礼の談笑さんの会。みなさん、熱心だ。よくお見かけする顔もいっぱい。有名人もチラホラ。女子のひとり参加もちょこちょこ。
いつも書いていることだが、私は評論家でもないし、落語通でもない。ただの 落語好き。ここに書いているのは落語評論なんてものではなく、ただの自分用記録なのであしからず。こう書かないと、今日の談笑落語が知りたくて検索で覗いた方々に申し訳なくて。人気の談笑さんなだけに、いつも日記に書くと、 「談笑・国立・独演会」 などで検索して来る方が多く・・・本当に申し訳ない。


本日の演目はコチラ。今日も、カラフルで派手な照明の中、談笑さん登場。枕では、面白い話を次々としてくれた。

ワールドカップが始まったため、特ダネ (TV) の仕事が無いそうだ。芸能レポーターはワールドカップ、オリンピック、戦争などが始まると仕事が無くなるそうだ。 「俺たちほど平和を祈っている人間は居ない」 と言っているらしい。うふふ。
そして逆に最近は、取材を受けることの方が多かったそうだ。受ける側になると色々と気付くことがある。自分は知らない人には優しい、ということに気付いたそうだ。談笑さんはB級下町育ちなので、とにかく知らない人でも道やマンションなどでは挨拶をするのが普通。コンビニに行き 「いらっしゃいませ、こんにちは」 と言われたら 「どうも、こんにちは」 と挨拶を返さずにいられないそうで、そうすると逆に店員の方が驚いて固まる、と言って笑わせていた。

飲み屋のトイレにある下足が脱ぎっぱなしになっていると、履きやすいように向きを揃えて並べ直すそうだ。そうそう、ひとつ情報。8月1日、NHKの 「笑いがいちばん」 に談笑さんが出演するそうだ。この間、撮影があったそうで、いちばんの収穫は正蔵師匠と話ができたこと、と言って笑わせていた。この先は書けないような話なので割愛。そこでNHK側に落語をやって欲しいと言われ、 「薄型テレビ算なんかどうでしょう」 と打診されたそうだが、 「持ち時間は何分ですか」 と聞いたところ 「10分です」 だって。ギャハハ!明らかに無理じゃん。結局、 『金明竹』 にしたそうだが、 「あの噺、キーワードは 『キチガイ』 なんですよね。放送するんでしょうか」 と言っていた。会場、大爆笑!


まだまだ枕は続き、夏らしい噺で、と 『青菜』 へ。私、談笑さんの青菜を聴いた記憶がない。初めてかもしれないなぁ。 「鞍馬山から牛若丸が出まして、名を九郎判官」 「義経義経」 のやり取りを聞いた後の植木屋さんのきょとんとした表情。そして、そのやり取りの意味を聞いた後の感心した表情、笑ったなぁ。酒をご馳走になった植木屋さんが家に帰り、自分の女房に今日のお屋敷での話をする場面。植木屋さんの、片目が殆ど開いていない酔っ払いの表情と、女房の呆れた表情は、さすが談笑さん。思い切り、その場面に引き込まれていった。
下げのあと、 「遊び過ぎ!」 と自分で言ってしまった談笑さん。押入れに閉じ込められて出てきた女房、凄かったもんなぁ。うふふ。


そのまま次の 『たがや』 へ。面白かったなぁ、談笑さんの全身で演じた、たがや。たがやの豹変ぶり、やられるお侍さん、盛り上がる江戸っ子たち、全てが目に浮かぶよう。赤や緑の花火の光を浴びる、たがやの血しぶきまみれのすごむ姿まで目に浮かんだもの。下げの言葉 「観客28,000人の大残虐事件でした」 に、会場大笑い。


お仲入り後はネタおろし 『三味線栗毛』 。能力だけでは出世できない、というのは今の世でも同じこと。生では初めて聴いたが、大きな動きがあるわけでなく淡々と続く噺なだけに、観客を引き込むのは難しそうだなぁ。途中、集中力が切れそうになったし。
背中の丸まったあんまの姿、一定の目線、手の感覚に頼っているのが感じられる手の動き等に、聴くというより、見入ってしまった。最後、馬の名前を三味線と付けたとき、 「唄が乗るから三味線」 で終わらず 「家来が乗ったらバチが当たる」 で終わる噺なんだよね。ガクン!ガクン!と。これから、いっぱい聴けるのかなぁ。


そうそう談笑さん、ご自身が 『嫌われている』 と言っている 「笑芸人」 のインタビューを受けたそうだ。
今日の最後、 「今、すごく良いです。価値があります。これからは 『良いモノをやっている』 と言い切ることにしました。そう言わないと、来てくれているお客さんに失礼ですから。これからも宜しくお願いします」 というようなことを言って会を終えた。
そう言い切る談笑さん、すごくすごく素敵だった。観客に向かい、噺家としてプロポーズしているようだった。これからも価値あるイイ噺をたくさん聴かせてくれると信じて、ついていきます!


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・・・今日の重量【前日比0kg、基準日比−2.2kg】 ← 寝坊してお弁当が作れず、ガッツリなランチをしちゃいました。。。