道を聞かれることについて

仕事帰り、駅前のアーケードを歩いていたら、スーツ姿のおじさんに 「すみません、駅はどっちですか?」 と聞かれた。しかも、駅から真っ直ぐの道で。駅、見えてるし。いま来た方を振り返り 「ここを真っ直ぐ行くと、すぐに駅ですよ」 と言うと 「あー、こっちか。ありがとう」 と言って、おじさんは急いで歩いて行った。


私はなぜか、よく他人に道を聞かれる。老若男女、国籍問わず、いろんな人に。この話をすると、 「あー、あたしもー」 というコと 「全然、聞かれないよ」 というコに分かれる。他人と比べたことがないので何とも判断できないが、多い方だと思うなぁ。先週の6連チャン出勤のときは、半分の3日、道を聞かれたし。 「私、不動産関係の仕事してますから」 と看板を下げて歩いているわけじゃないのだが、何でだろう。


いつも困るのが、外国人。この間なんか、 「何で、こんなところに外国人!?」 という銀座の裏路地で、ガイドブックを持った外国人ふたり組に道を聞かれた。

私は英語が全くダメだ。うへぇー!ソニビルに行きたいらしいということは分かったが、ここからの道順を説明するのは苦しい。一緒にガイドブックの地図を見て、現在地とソニビルの場所を指差し、何とか伝えることができた。はーっ、緊張したぁ。
うちの会社がある赤坂は、外国人がいっぱい歩いている。もちろん、ビジネスマンも多いが、駅の改札や赤プリの近くで道を聞いてくるのは旅行者だ。以前、会社の先輩に 「私、よく外国人に道を聞かれて困るんです」 と訴えたところ、 「そういう時は 『I can't speak English,but I can speak Japanese very well.』 って言えばいいんだよ」 だって。ぎゃはは!これで、大抵の外国人は笑ってくれるそうだ。

この間の有楽町では、私の日常生活の中で絶対に会話をする機会なんかない金髪のギャルギャルちゃんに 「あのぉー、銀座ってー、どっちの方ですかぁ?」 と聞かれた。最初、 「すんませーん」 と声を掛けられたときは、ダイエット食品の勧誘かぁ?と思ったけど、単に道を聞かれただけだった。はふーっ、ビックリしたわ。教えてあげると 「ありがとうございまーす」 と友達と一緒に銀座方面に向かって行った。何のご用事があったのかしら。
フランス語が話せる友達と山手線に乗っていたときのこと。向かいに座っている外国人集団が何やらしゃべりまくっている。と、隣に座っていた友達が彼らのところに行き、暫く会話をして、私の隣に戻ってきた。 「何?なに?」 と聞いたところ 「電車の乗換えが分からなくて困ってたから教えてあげたの」 だって。かっこいぃー!!


そういえば以前の日記で、霊園の場所を聞かれたときのことを書いたっけ。私が住んでいる近くにも斎場があるらしく、喪服の方によく道を聞かれる。その場所は知らないし行ったこともないが、あまりにも道を聞かれるのでネットで調べ、道を覚えておくようにした。いまは聞かれてもスラスラと案内できる。何やってんだ?私。


最近はもう、 「道を聞かれるということはきっと 『この人なら教えてくれそう』 と選ばれた人間なんだ!」 と思うことにした。おっかない顔で不機嫌そうな人には、道なんか聞かないもんね。
あとはきっと、この体形だな。スラーッと細くてキリッとした人よりも、ボワンと丸くてホヘーッと歩いている人の方が、優しそうに見えない? 「全然、聞かれたことない」 と言っていた同僚は、細くて背が高くて貧血で、いつもダルそうに見えるもん。それよりもやっぱり、体が丸くて血行が良すぎる赤ほっぺの方が、話し掛けやすいんだよ、きっと。


・・・と、前向きに考える私。ダイエットが上手く進まない言い訳ちっくではあるが、聞かれない人よりも聞かれる人の方がいいよ、やっぱり。昔と違い、いまはネットで調べた地図を簡単にプリントアウトできるし、携帯電話でマップを見ながら歩ける時代だ。それでも私を選んで道を聞いてきた人には、親切・丁寧に教えてあげるんだー!
それにしても、何で英語で話し掛けられるんだろう。純和風の顔で、英語なんか全く話せそうにないじゃん。不思議ねぇ。



・・・今日の重量【前日比0kg、基準日比−1.6kg】 ← 減らないなぁ・・・ 「すべらんなぁ」 風