浅草寺 四万六千日 「ほおずき市」

あはははー!ちょうど一年前と同じタイトルだぁ!毎年、7月10日は浅草寺ほおずき市。そして私の誕生日。

ほおずき市は9日・10日と二日間なのだが、なるべく10日の誕生日に行くようにしている。今年は、昨日が雨&今日は土曜日で晴天、ということで人出がもの凄かったぁ!観光の団体さんも何組も登場し、とにかくゴチャゴチャのグチャグチャ。

今日の相方とは 「ベタに行こう!」 と、雷門の前で待ち合わせをした。ところが、人出が多いうえに選挙カーが目の前に止まって、有名人候補が次々と演説を始めるものだから、とにかく人が減らない。何とか無事に合流して、いざ仲見世通り。人が多すぎて前に進めなーい!


やっとの思いで観音様まで辿り着いた。本堂はまだ改修工事中。それでもみんな、お参りのために行列を作っていた。私たちもそれに並び、何とか本堂のお賽銭箱に到着。 「きゃー、痛い!」 「出まーす!」 「押さないでー!」 とラッシュの電車のような大騒ぎ。観音様も心配なさったことだろう。
さぁ、ここから人混みのほおずき市へ。いやぁ、すごい!ほおずきも凄いが、人も凄い。鉢をゆっくり選びたいのだが、すれ違うのもやっとの状態。去年は久しぶりに実家へほおずきを送り、札幌のママと仲良しの従妹のところにも送った。みんな、とても喜んでくれたので今年も送る予定だったが、あまりの混み具合と暑さにヘロってしまい、送ることができなかった。ごめんなさい。。。


ここで売られているほおずきは縁起物。今日、浅草寺にお参りすると、四万六千日お参りしたのと同じご利益があるそうだ。なぜ四万六千日かというのは、去年の日記に書いたので省略。もちろん、今日は 「雷除」 のお守りを買ったのだが、やはりほおずきを買わないと気になって仕方がない。
去年は千成ほおずきの鉢を買った。今年は持ち歩くのも大変そうなので、枝のほおずきを1本だけ買った。こうやって束ねたほおずきを見るとすごーい!と思うが、1本だけのも可愛らしくて良いよ。大きなほおずきが12個も付いていた。何度も全部のお店をぐるぐるまわり、大きくて色のきれいなお店を選んだもんね。かなりのご利益がありそう。


とにかく一旦、人混みを離れよう!ということで、相方の目的のお店へ。

長谷川商店は、下駄の卸屋さん。台と鼻緒を別々に選ぶと、お店の中で挿げてもらえる。デパートなどで買うと自分の足に合わないこともあり痛くなったりするが、ここでは職人さんが足に合わせて挿げてくれるので、全く痛くならず歩きやすいそうだ。
私はお着物やゆかたを着ることがないので違いはよく分からないが、職人さんが挿げるその手元に夢中になってしまった。かなり熟練した白髪の職人さんで、思わず 「素敵すぎて、手元から目が離せません!」 と言ってしまった。無駄のない動きというのは、これほどまで美しいものなのか。この技を見られただけで、今日は浅草に来た甲斐があった、と思った。



ぶらり浅草の旅は続く。今度は大好きな手ぬぐい屋さんを発見!お店の外に、ほおずき市の手ぬぐいがひらひらしていたのが目に留まった。お店は 「染の安坊」 さん。素敵なデザインの手ぬぐいがたくさんあってどれも欲しく、選ぶのに困ってしまった。そして、私が選んだのはこの2点。ひとつは蚊取り線香のデザイン。おもしろーい!とひと目惚れ。夏らしいし、限りなく黒に近い濃紺の線が気に入った。もうひとつは薄紫の豆絞り。うーん、豆絞りというか、梅雨時のしとしと雨ね。とても優しい色で欲しくなり、店員さんにお願いしてディスプレイされている最後の1枚を手に入れた。




そろそろお腹が空いて来た。浅草は美味しいお店がいっぱいあるので迷う。今日は誕生日だからちょっと贅沢ランチしよう!ということで今半のすき焼きに決めた。わーい!オレンジ通り店は混んでいたので、国際通り本店へ。

昼には遅い時間だったので、すぐに入ることができた。2階の大広間には、お客さん数組。はー、やっと座れたぁ。お昼のメニューから、すき焼き昼膳を注文。ついでにビールも。黒毛和牛、美味しかったぁ!

さすがは今半。エレベーターの中も、きちんと畳が敷かれている。 「うわぁ、畳だよー!」 とはしゃいでいる間に扉が開き、 「いらっしゃいませ」 と頭を下げられたので恥ずかしかった。


ドリンク用のコースターには、ほおずき市三社祭の絵が描かれていて、楽しい。いろんなところに気遣いがされているのが気持ちよい。のれんの掛かっている所を通ろうとすると、先に動きを察知して暖簾の端を上げて待っていてくれたり。

そうそう、喫煙室の障子にも、東京の季節の行事が描かれていた。ほっとする時間に、ほっとさせてくれる障子絵。素敵!ここでも暖簾を上げてもらっちゃった。



今半を出て、 「もしかして、夕方だから人が少なくなっているかも」 という期待を抱いて、もう一度、浅草寺へ行ってみた。途中、立ち寄った江戸切子のお店。素敵なグラスがいっぱい!上の段、真ん中から少し右にある上下部分が青いグラス、とても細工が細かくて本当に美しいグラスだったのだが、お値段を見てビックリ!何と7万円だってー!いいモノはやっぱり高いんだねぇ。
ずっと欲しいと思っている、つげの櫛も見た。お手頃価格のものもあったが、私は死んだおばあちゃんに 「女性は、櫛を自分で買うもんじゃない。櫛は旦那様に買ってもらうものだ」 と教えられて育ったので、つげの櫛は旦那様が見付かるまでおあずけなのだ。欲しいなぁ、旦那様・・・じゃなかった、つげの櫛。


結局、ほおずき市は人が減るどころかどんどん増えてきたので鉢を買うのは諦め、甘いモノを食べて浅草を後にした。あー、楽しかったぁ。大満足!
四万六千日のご利益、どうかなぁ。観音様、また来年も来ますね。




浅草寺   四万六千日のページです
染の安坊   手ぬぐいから暖簾や半てんまで取り扱っています
浅草今半   お昼は行列なので時間をずらした方が良いです


・・・今日の重量【前日比+0.2kg、基準日比−1.4kg】 ← ま、当然の結果です