カメラ!カメラ!カメラ!

まずは、昨日の話から。
ほおずき市に行ってご機嫌だった私、電車の中で 「ポラで撮りたいなぁ」 という画というかシーンに出くわし、 「そういえば、IMPOSSIBLEの新フィルムをまだ買ってないや」 と思ったので、その足で川崎まで行った。目指すはもちろん、「SX-70 by SWEETROAD」 さん。何やかんやとバタバタの毎日で、ワークショップ以来、行けてなかったもんねぇ。そりゃ、フィルムも無くなるわ。



夕方にお店に着くと、お客さんは私ひとりだった。新フィルムで撮影した写真の色味を見たくて、店内にあるアルバムを勝手にペラペラとめくっていたところ、店長さん登場。店長さんというより、私にとっては先生なんですけど。
ご挨拶をし、新しいフィルムが欲しくて来た&撮影した写真があったら見せて欲しい、と伝えたところ、シリカゲルと一緒にタッパーに入れられたたくさんのポラ写真を見せてくれた。
驚いたことに、これっぽっちも液漏れしていない!凄い!ポラマニアのみなさん、これでカメラのローラー掃除から解放されるね。やったー!新IMPOSSIBLEの100と600の両方を見せてもらい、キレイにイケそうな600の方を買うことに決めた。楽しみだなー!

・・・とここまでは順調 (?) だった。ふと店内を見ると、店長さんのブログで見ていた 「7月生まれのポラロイド」 コーナーが目に入った。 「今日、たぶん私、誕生日なんですよ」 と話しながらカメラを見ていたら、何か記念に1台、欲しくなった。ポラロイドカメラはもう、頂きモノが3台あるから充分だもんね。 「そうだ、お気楽に撮れるフィルムカメラが欲しいんです」 と私が言うと店長さん、どういう写真が撮りたい?機能は?形は?など私の希望を聞いて、いろんなカメラを紹介してくれた。

私はポラロイドカメラが大好きなだけでカメラマニアではないので、普通のカメラのことは全く分からないド素人。大抵のことは相棒SX-70とデジカメがあれば充分だしね。操作が簡単で、ある程度キレイに写って、見た目が可愛らしいカメラ、ということで最終審査を突破したのがコレ 「KONICA EYE 2」 。何てキュートな顔なんだぁ!このラブリーなお顔を傍に置いておきたくなった。1967年生まれらしいが、きちんと働く。ハーフサイズカメラを持つのは初めてなので、仕上がりが楽しみだ。
私の中では、ポラとデジでは撮りたい対象がはっきり分かれている。フィルムカメラの対象が固まるのは、まだまだ先だろうなぁ。とりあえずは、撮りまくって楽しもうっと。

結局店長さん、夕方のお店を閉めなくちゃいけない時間までお付き合いしてくれた。たくさんのカメラを見るのが楽しくて、1時間半ぐらい滞在してしまった私。店長さんに申し訳なかったなぁ。でも、ポラのこともフィルムカメラのことも、たくさん教えて頂いて楽しかった。やっぱ、私にとっては店長さんというよりも先生だわ。


そして今日。お台場Zepp Tokyoの2階にあるTOKYO CULTURE CULTURE (東京カルチャーカルチャー) で開かれたイベント 『ポラロイドマニアックス 〜やっぱり、ポラロイドが大好き〜』 という、ポラマニアが集まるイベントに参加してきた。


12時開場で13時スタートのイベント。スタート前にずっと音楽が流れていた。ちょっと書き物をしたかったので何となく聞き流していた。やたら大滝詠一の 「君は天然色」 が流れているなぁ、と思ったが、TRICERATOPSの 「PHOTOGRAPH」 が流れたときに、 「あー、写真に関係がある曲をセレクトしてるんだぁ」 と初めて気付いた。やりますなぁ。期待大!

今日の出演者のみなさん。
左から司会カルカルプロデューサー・テリー植田さん、カメラマンの藤田一咲さん、元 「PHaT PHOTO」 編集部の善福克枝さん、株式会社スイートロード ディレクターの土肥雅明さん、元日本ポラロイド株式会社産業映像部長でドクター・アンドとして有名な安藤芳浩さん。豪華です!プロフィールの詳細はコチラ。この写真はイベント後半に撮影したので、ドクター・アンドは既に酔っ払い状態ですね。ご自分でも 「酔っ払っちゃいましたー」 とおっしゃっていましたから。
トークは、ドクター・アンド → スイートロード土肥さん (休憩) → 藤田さん → 善福さんの順。

ドクター・アンドは、ポラロイド社に居た時のエピソードをたっぷりお話してくれた。webではたくさん読んでいたが、今日の話も全部、面白かったなぁ。オランダ工場のラインを買い取ったときのことやキラークリスタルと温度について、現像液のこと等など、おもしろエピソードがいっぱいで、手帳が何ページも文字で溢れた。文字に起こしたい気持ちもあるが、リアルタイムでつぶやいたり、動画を撮っている人がアップしたのを見た方が、より正確に伝わると思うので割愛。


藤田さんは、ご自身が撮った写真をスクリーンに写し、写真について話してくれた。藤田さん、説明が全て過去形 (〜だった、のような) で違和感があったのだが、途中でその部分について説明してくれた。藤田さんはIMPOSSIBLEを一度も使っていないそうだ。今日も、ドクター・アンドが何本かあげようと渡したのだが、丁重にお返ししたそうだ。
藤田さんの中では、ポラロイド社がフィルムを作らなくなった時点で、ご自身の中でのポラロイドカメラ時代が終了したそう。写真も、いい思い出として残っているようだった。潔いというか、それだけポラロイドカメラやそれで撮られた写真を愛しているというか。大人しそうな方だったが、とても熱い思いを感じた。


善福さんのお話は、世のポラマニア女子が感じていることが文字となってスクリーンに映り、善福さんの言葉で語られ、とても可愛らしかった。そうそう、みんなそうやって楽しんでいるんだよねぇ。そうそう、ポラロイドカメラで撮った写真って思いが違うんだよねぇ。お話を聞きながら、何度も 「そうそう」 が頭に浮かび、 「あー、こういう人と、ゆっくりポラについて語ってみたいわぁ」 と思わせるような柔らかい時間だった。


そして今日、ポラマニアがきっといちばん知りたかったことは、2番目にお話してくれたスイートロードの土肥さんのお話の中にたくさんあったように思う。ポラロイド社とのやり取りで苦労したエピソードも面白かったし、IMPOSSIBLEのニューヨークでの発表会見に行った時のお話も面白かった。スイートロードさんがカメラ本体から、その先にある撮影した写真 (フィルム) そのものの重要性に気付いて前に進んでいく様子には、聞き入ってしまった。
ドクター・アンドのお話にもあったキラークリスタルのことにも触れた。タッパー等の容器にシリカゲルを入れ、フィルムの裏に穴を開けて、より液が乾燥するようにしてあげると、キラークリスタルを抑えられるそうだ。今、私の手元にあるPX100のFFで撮った写真は、全てキラークリスタルにやられ、画像の半分も見えない状態にある。すごく悲しい。。。
暑い夏はPX600を使った方が良いとのこと。PX100は、気温が高いと仕上がりが赤茶色になってしまうので、撮影したらなるべくすぐに冷蔵庫に入れると良いそう。そうすると、キラークリスタルを抑えられるらしい。とはいえ、冷蔵庫を抱えて外出しているわけではないので、やはり夏はPX600を使うしかなさそうだ。NDフィルターも不要、とのこと。


楽しいお話をたくさん聞き、満足してカルカルを後にした。相棒SX-70 (ファーストモデル) を連れて行っていたので、少し撮影してみた。


カメラに残っていた、PX100のFF (ファーストフラッシュ) で、屋外撮影。露出ダイヤルは、白を目いっぱい。
こんな風に、赤茶色に撮れる。
焦土のような仕上がり。うへぇー!



もう一枚残っていたので、今度は屋内から撮影。デザインガラス越しに、さっきと同じ観覧車を取ってみたが、やっぱり赤茶は変わらない。露出ダイヤルは、同じく白を目いっぱい。

屋内で、同じアングルで撮影した2枚の写真。PX600の新しいフィルムを使用。白っぽい写真の露出は白を目いっぱい、落ち着いた写真の露出はちょうど白と黒の真ん中で撮影。私の好きな、ちょい暗の色味。このレベルなら、 「失敗」 というより 「好み」 として片付けられるなぁ。
  



屋内でPX600の新しいフィルムを使用。
露出はちょうど真ん中。カラフルなものを撮ると、どんな風に写るのか見たかったので、布地屋さんの店内で撮影。
なかなかキレイに明暗が出ている。
新しいPX600は液漏れが全く無く、ストレスフリー!

ということで、もっともっと試してみないと、なかなか自分好みの撮影、という域には辿り着けない感じがする。うーん、お財布と相談だなぁ。。。新しいPX600を試してみて、ますます楽しくなってきたぞーっ!!!
カメラな休日。大好きなフリッパーズギターの曲が聴きたくなったので、ちょっと貼ってみたり・・・エへへ。


【Flipper's Guitar (フリッパーズギター) カメラ!カメラ!カメラ!】


・・・今日の重量【前日比−0.2kg、基準日比−1.6kg】 ← ムシムシで汗だくだったし