目黒のさんま祭り・・・その翌日

昨日、 「目黒のさんま祭り」 が開催された。
10時頃、東京に住む仲良しの従妹からメールが届いた。 「さんま祭りに来てるけど、もの凄い人、人、人!で、サンマは食べられそうにないよ」 とのことだった。サンマを提供したのは私達の実家がある岩手県宮古市。今年は不漁でサンマが取れず、いつもは100円もしないサンマが、地元でも2匹で500円で売られているそうだ。そんな中、提供された7000匹のサンマ。


今朝、お母さんからもメールがあった。 「今朝のニュースで、さんま祭りの様子をやってたよ。インタビューに答えた人が 『炎天下で4時間待った』 って言ってるよ!すごいねぇ」 って。始発電車で行って開始時間まで待った人なのかな? 「うわぁ、行かなくて正解だったか」 と薄情な私。本当は行きたかったんだけど。


朝の通勤電車の中、携帯電話で 「目黒のさんま祭り」 をググッてニュースを読みあさり、いろいろ知った。例年は前日に水揚げしたサンマを届けるのだが、今年はそれだと量が確保できないため冷蔵庫で保存し、三陸沖の海洋深層水でつくった氷で鮮度を落とさないようにして運んだそうだ。8月29日に開催予定だった、地元宮古市の 「さんま大漁祭」 は中止された。それでも目黒のさんま祭りには何としてでも7000匹を提供しようと、確保に努めたそうだ。


とある新聞の記事に、目黒のさんま祭りの焼き場を担当している人の声が載っていた。 「開催できるか心配もあったが、宮古を信じていた」 。
別の新聞。東京在住の人が 「始まる前から2時間待った。脂がのっていておいしい」 と言っていた。
とあるネットでは 「昨年、テレビでさんま祭りを知った。9時に目黒駅に集合して、30分かけて行列の最後尾へ。こんなに混んでいるとは知らなかった。約2時間かけて並んだかいがあり、とてもおいしい」 という女性グループの声。
IBC岩手放送のニュース。一時は開催も危ぶまれた目黒のさんま祭りでしたが、今年も 「さんまは 『宮古』 に限る」 と、宮古の海産物を多くの人たちにPRすることができたようです。


これらのニュースやインタビューを読んでいくうちに、どんどんどんどん涙が出てきて止まらなくなった。
地元のさんま大漁祭が中止になったのに、目黒のさんま祭りのために7000匹を確保し、最高の状態で保存し、無事に提供した宮古市関係者の努力に頭が下がる。海の町としてのプライド、そして意地。2週間後に開催される 「目黒SUNまつり」 では気仙沼市のさんまが無料配布されるので、それに対する負けられない気持ちもあっただろう。とにかくお祭りを待っている人たちのために、本当に本当に大変な苦労をしたことが分かる。


地元ではサンマの不漁に苦しんでいる。そんな中、目黒のさんま祭りのために7000匹ものサンマを提供することに対しては、賛否両論あったようだ。ただ、漁師町としてのプライドにかけて例年通り無事提供できたことを非難する権利は、誰にも無い。素直に、このために努力した関係者に最大の拍手を送ろう!


朝日新聞 (asahi.com)   9月6日の 「目黒のさんま祭り」 記事です



・・・今日の重量【前日比−0.8kg、基準日比−2.4kg】 ← ありゃ、体の中で何が起こったんだ!?