困った君からのメール

他人にメールを送るというのは、相手に伝えたいことがあるから。 「こんなことがあったよー」 とか 「元気?」 とか 「飲みに行こうよー」 など、何かしら相手の返答を求めているものが殆どだ。特にプライベート携帯のメールは、得てしてそういうものだ。


知り合いの、同じ趣味を持つ年下の男の子。ときどき携帯電話にメールをくれるのだが、これがいつも私を悩ませる。今や私にとっての、ちょっと 「困った君」 だ。
困った君のメールは、まるで評論家のコラム。文章は全て言い切り。 「〜ですか?」 なんて書いてくることはまず無い。例えば、単に困った君がラーメンを食べに行った時にメールをくれたとしたら、こんな感じになるかな。


「寒い季節はラーメンが食べたくなる。ここのラーメンは俺好み。このラーメンは、店主の心意気が詰まった 『作品』 だ。スープをすする。冷えた体内に、熱い滝が流れ落ちる。美味い。・・・俺は明日も、この店のラーメンを食べに来るだろう。ここは俺のオアシスだから」 


・・・ってな感じ。困った君になり切って書いてみた架空のメールだけど、いつもこんな感じ。これが同じ趣味のこととなったら、そりゃぁもう大変。宿題のレポート提出かよっ!っていうぐらいの語りっぷり。
こういうメールを送られて、どうしろっていうんだ?何か返信して欲しいのか?それとも俺の意見っちゅーのを聞かせたかっただけなのか?いつも読んでから 「で?」 「だから?」 って言いたくなるんだよね。はふーっ。。。いったい何なんだ?ポエマーかっ!?


以前は、何かしら言葉を見付けて返信していたけど、いまは3通に1度ぐらいしか返信しない。だって、返しようがないんだもん。ある意味、 「返す言葉もございません」 だわ。こういうメールを送ってくるのは何でだろう。お返事は欲しいのかな、欲しくないのかな。
困った君、ホント困ってるんだよー、オイラ。