無くなってしまうもの

今朝、いつもの通勤時間に、いつもの通勤路。いつもの廃校脇を通る。
とうとう、この廃校も取り壊されることが決まり、校門も施錠されてしまった。週末の校庭を使ったサッカー教室は、どこでやっているんだろう。区が校舎を解放し、いろんな人が集まって遅くまで電気が点いていた校舎も、ひっそりとしている。都心の学校では子供が減り、学校の統合があちこちで行われている。子供の声がしなくなった学校というのは、とてもとても寂しそうだ。


校庭にある大きな大きな桜の木。2本の桜の枝が同じ方向に伸び、1本の桜に見える。
今朝見てみると、葉が色付き、落ち始めていた。
校庭では少しずつ、掘削が始まっている。


満開の桜はいつも、私を楽しませてくれた。
桜の時期のランチはお弁当を買い、この桜の木の下に腰掛けて食べるのが最高だった。
定点観測で桜が開花していく様子を毎日写真に撮ったりもしたなぁ。


今年の春なんか、この大きな桜の木のてっぺんに、サッカー教室のボールが乗っかっていた朝もあったなぁ。
うふふ。


桜の木だけじゃない。
学校を囲むフェンスの脇の雑草は、雨上がりにたくさんのキラキラ光る雫を見せてくれた。

この学校は取り壊され、新しい区の施設ができるらしい。この桜の木は残して欲しいなぁ。ご近所のみなさんもきっと、そう思っているはず。お役所は、そこまで気付いてくれるかなぁ。


小学校の校舎を見て、そんないろんなことを思い出した今日、田舎のお母さんから携帯電話にメールが届いた。
「昨日の夜、清くんがうちに来てね、お正月の2日に小学校の同級会(クラス会)をやるからって案内状をもらったよ」 だって。うちは元の実家から車で2時間半もかかる遠くに引っ越したのだが、たまたま近所に、小学校の同級生・清くんがお家を建ててビックリ!
私が通った小学校は裏には山、道を隔てた先には海が広がる、とても景色がキレイな学校だった。プールなんて無く、夏の水泳は海。全学年1クラスずつで、全校生徒を合わせても200人もいなかった。
6年間一緒の同級生たちは、家の場所から家族構成、親の職業、何でもみんな知っている。その仲間たちが集まるクラス会が、久しぶりに開催されるという。前回は二十歳ぐらいの時だったかなぁ。 「おばちゃんは元気?」 「お兄ちゃんはどうしてるの?」 などと、かなり濃く深い内容の話ばかりしたっけ。いいコトも悪いコトも、全部知っている懐かしい仲間たち。みんなどうしているのかなぁ。単身で東京にいる女子なんて、私だけだもんなぁ。参加したいような、でもどっぷり落ち込みそうな、でもやっぱりみんなの顔を見たいような、複雑な気持ち。あー、もう、どうしよう!みんなに会ったら、無くなってしまった何かが見付かるかな。


今日は、卒業アルバムでもひっくり返してみようかなぁ。



・・・今日の重量【前回比−0.2kg、基準日比−3.4kg】 ← クラス会に参加するとなると、スピードアップしないとっ!