まだまだ続く、同窓会への道

今日の午後、見知らぬ番号から携帯電話に着信。普段なら、知らない番号にはあまり出ないのだが、市外局番が実家の方だったから 「お父さんかお母さんが倒れたのかも!」 と思い、ドキドキしながら出てみた。


「あのー、●さんですか?」 と私の苗字を尋ねる女性の声。何となく聞き覚えがある。 「はい」 と言うと急に声のボリュームが上がり、 「良かったぁ、本人だ!中学校の同級生の武蔵です」 と言った。思わず私、 「武蔵ぃー!?ぎゃはははは!」 と笑ってしまった。
武蔵は同じクラスだった同級生。ドラムセットを持っていて、バンド系の音楽が好きだった私はよく遊びに行ったものだ。武蔵のお家は文房具屋さんをやっていたので、そのお店を覗くのも楽しかった。髪を短くツンツンにして男の子みたいな風貌、自分のことを 「俺」 と言うその口調、そして苗字が 「武蔵」 。武蔵は男だ!と周りのみんなが言っていたが、本人も 「そう思う」 と認めていた。自他共に認める性別を間違えた女子、それが武蔵だった。カッコ良かったなぁ。


その武蔵からの電話。 「良かったよー。幹事がLの連絡先が分からないっていうからさぁ、かなり昔に誰かから聞いた携帯電話の番号にダメ元で掛けてみたんだよ。繋がったー!同窓会があるの、知ってる?」 と元気な声で言う。どうやら、実家も引っ越してしまっている私は、行方不明者のような扱いになっているらしい。武蔵の声の後ろでは、子供の声がしている。 「えーっ、もしかして武蔵、出産したの!?」 と聞くと 「そうなんだよ、俺も子供がふたりいるんだよ」 と、文字で書くと男子と会話しているような、昔のままの武蔵が言った。うわぁ、男ムサシが子供を産んだのかぁ。変な気分。 「Lはまだ、苗字変わらないの?」 と聞かれ、 「うん、東京でひとり暮らししてるよ」 と答えた。 「そっかぁ、まだ独身のやつらもいるからなぁ」 と男ムサシ。


それから、同窓会案内を受け取ってから気になっていることを聞いてみた。 「ねぇ、幹事の美人Hちゃんさ、案内状の苗字、変わってなかったじゃない?あのHちゃんが独身ってことはないと思うんだけど」 「あー、あれね、俺も不思議に思ったんだよ。でもさぁ、婿を取っているってパターンもあるしね」 だって。確かにそれもあるかも。ますます気になるわぁ。


「で、参加すんの?」 と聞かれ 「翌日の午前中に新幹線に乗らないといけないから、厳しいかも」 と言うと 「会社なんか、休んじまえ!」 と武蔵らしいお言葉を頂いた。たはは・・・。
暫くグダグダと話し、電話を切った。あー、懐かしかったぁ。久しぶりにいろんな人の近況が聞けたし、何より男ムサシがママになって幸せになっていると知って、本当に良かったぁ。
欠席確定なクセに、まだ提出していない出欠ハガキ。武蔵の電話でまた、気持ちが揺らいできた。何とか出席できる方法はないものかねぇ。やっぱり、仕事初めは休めないもんなぁ。うぅーーー。




・・・今日の重量【前回比0kg、基準日比−4.0kg】 ← 減らんなぁ。当たり前か、食べてるもん。