今日も、お昼休みに秋満喫!

会社の窓から見える緑の森、雑司ヶ谷霊園。実はこの辺りはビルも多いがお寺やお墓も多い。雑司ヶ谷霊園の脇は、有名な鬼子母神もある。その雑司ヶ谷霊園の木々が日々、色付いているのが気になって仕方がなかった。ここのところ、日中は雲が多い日が続いていたが、今日はとてもイイお天気。土曜日で電話も少ない。今日こそチャンス!と思ったので、昼休みに 「お弁当を買って来まーす!」 と言って外に出て、雑司ヶ谷霊園に向かった。今日も前回に引き続き、同僚には秘密のお散歩。秘密っていうだけで、ウキウキ度が増してくる。


歩いて5分もせず雑司ヶ谷霊園に到着。この霊園は広いため、到着と言っても霊園のずーっと端っこ。さぁ、窓から見えた赤や黄色の木はどれかな?

私が雑司ヶ谷霊園に入ったのは、都電荒川線雑司ヶ谷駅寄りの入り口。そして、最初に私を迎えてくれたのが、この大きな真っ黄色の銀杏の木。
これを撮ったのが14時前。お日さまも絶好調で銀杏を照らし、黄色というよりも金色に光っていた。
奥に高層マンションが見えるが一歩、霊園に入ると静かで緑がいっぱいなので、何とも不思議に感じる画だ。


次に私の目に入ったのは、大きな大きなイロハモミジ。
オレンジ掛かった赤がキレイで、首が痛くなるほどずっと見上げていた。もみじ葉の隙間から日が差し、遠くにある葉のギザギザまで、はっきり見える。
思わず 「キレイ」 と声が出てしまった。


広い広い霊園。どちらに向かおうか考えている私の足元は、落ち葉でいっぱいだった。
この雑司ヶ谷霊園は各界の著名人がたくさん眠っている。綺麗に色付いた銀杏や紅葉を見て、竹久夢二は、東郷清児は、泉鏡花は、小泉八雲は、創作意欲が湧いてたまらないんじゃないのかなぁ。
夏目漱石はもう、この場所のことを書いているもんね。何だか歴史が身近に感じられる。


そんなことを考えながら歩いていたら、とても綺麗な紅葉の木が目に入った。
私の背の倍ぐらいの、あまり大きくない木。赤の色が濃くて、その濃い色がお日さまの光を受けて少し明るくなっていて、何とも言えない美しさ。


その先にはまた、大きな大きな紅葉の木。今日、見た紅葉の木の中で、いちばん大きな木。
木の下に立っても、もみじ葉は手が届かない遠くにあった。この木は、どれぐらい前からここにあるのかなぁ。毎年毎年こうやって、人々の目を楽しませて来たんだろうなぁ。漱石も同じ場所に立って、この紅葉を見たのかな。


広い霊園の中には、舗装された広めの道がある。所々、こうやって区切ってくれないと迷子になってしまうだろうから、有難い。
この道の脇は、銀杏並木になっていた。何て素敵なんだー!ドラマの世界だ。神宮外苑まで行かなくても、こんな近くに銀杏並木があったなんて。写真だと、道は影になって分かり辛いが、黄色い絨毯になっていた。私は今、秋のド真ん中に居るんだ!という感覚。


霊園の中だからお墓参りをしている人たちもいるのに、こんなに興奮して喜んで良いのだろうか、私。


   


細い土の道は、銀杏の葉で埋めつくされていた。
その銀杏の道に、石柵の影が映っているのを見て、思わず足が止まった。
この時間、この場所に居たからこその画。


霊園の中にあった立派な椿の木。花はほとんど咲ききっていたが、まだ残っている花もいくつかあった。
青い空に白い雲ならぬ、青い空に白い椿。
自然が描く画は素晴らしい。


これは南天・・・だよね?
私の背よりもずっと大きく、枝ぶりの良い木。南天の赤い実って、こんなにいっぱい密集していたっけ?実はこの木の下に黒ニャンが居たのだが、近付いたら逃げちゃった。赤い実と黒ニャン、すごくイイ画だったのに残念。
→翌日、これは南天じゃなくて 「ピラカンサス」 だと教えてもらった。


ここまで来ると、まるで南国のフルーツみたいだなぁ。ちょっと美味しそう、って思っちゃった。


ずっとここで紅葉を見ていたいけど、会社に戻ってお昼を食べないといけない。泣く泣く、本当に泣く泣く、会社に戻ることにした。これでもまだ、雑司ヶ谷霊園の1/3も見ていない。あー、時間が欲しい。。。
この写真、左のビルがサンシャインシティ、右のマンションはライズシティ。手前はその何十年も前からこの場所で街を見ている銀杏の木。この先もずっと、ここで街を見守っていて欲しい。


帰り道、都電荒川線雑司ヶ谷駅脇にあるお宅の、大きな柿の木を眺めた。実がいっぱいいっぱい付いていた。2階の屋根より高い柿木にビックリ!
   


そして何食わぬ顔でコンビニの袋を持ち、会社に戻った。 「どこまでお弁当を買いに行ってたの?」 と聞いてくる人はいなかった。ふーっ。
そして心の中ではまた、イッシッシ。




・・・今日の重量【前回比0kg、基準日比−3.6kg】 ← 歩けども歩けどもなお我が重量・・・