お疲れ様でした

春は別れの季節。学校を卒業したり、会社では人事異動があったり。
そして我が家でもひとつの別れが近づいている。


それは・・・フライパン!!


17年前、引越しを機に購入した赤いフライパン。中華鍋のような深めの形で使い易いため、うちの台所では常に1軍スタメン選手だ。今や赤い色だった面影はなく、染みだらけで薄い小豆色になってしまったが、スタメンから外れることはない。


しかし数日前から、様子がおかしくなった。テフロン加工が限界に来たのか、やたら焦げ付く。焼きそばの麺なんか、何かの模様かい?というぐらいにくっ付いて、食べられる麺の量が当初の2/3ぐらいになってしまう。テフロン加工が普及する前って、こんな感じだったなぁ、なんてしみじみしてみたり。


フライパンやお鍋って、捨て時が分からない。分からないというよりも、捨てられないと言った方がいい。
愛着があるし、穴が空くわけでもないし、何よりも生きていくうえで必要不可欠な 「食」 を支えてきてくれた同志を、まだ使えるのに捨ててしまうなんてできない!


私のお母さんは、取っ手が取れてボウル状になったお鍋も使っていた。子供心に貧乏くさくて嫌だったので 「火傷するから、もう捨てればいいのに」 と言う私に 「取っ手がなくたって、この鍋がいいの」 と言って、そのお鍋を使い続けていた。とても思い入れのあるお鍋だったのだろう。お嫁に来たときのお鍋なのか、苦労した頃のお鍋なのか、何となく聞けなかったなぁ。お兄ちゃん家族と同居することになったとき、 「こんなお鍋を使っていたら、お嫁さんがびっくりするよねぇ」 と処分したみたいだったが、もしかしたらどこかに保管してあるのかな。


我が家のフライパンの引退セレモニーには、何を作ろう。炒めものはもう無理そうだから、何か汁系のものにしようかな。
あー、何と切ないことよ。




・・・今日の重量【前回比0kg、基準日比−3.8kg】 ← とりあえず−5kgまで辿り着かねば