大好きなお友達

今月5日は、ライブ友達Mちゃんのお誕生日だった。おめでとう!の郵便も無事に届いたみたいで良かった。


Mちゃんとのお付き合いは何年になるだろう。もう10年ぐらい経つだろうか。
出会いのきっかけは、あるバンドのサイト内にあったBBS。いろんなやり取りがあった後、私が取れなかったライブのチケットをMちゃんが2枚持っていて、1枚を譲ってくれることになった。
会場は新宿LOFT。緊張したなぁ。普段、ネット上でやりとりしているけど、リアルMちゃんに会うとなるとやっぱりドキドキ!歌舞伎町のミラノボウル前で犯人を張るデカのように、LOFTに向かう人波をじーっと見ていた。
暫くすると、背の高い痩せてスラーッとした女子がキョロキョロしている。たぶん、あの人だ。ここでドキドキMAX!だっていつも私達、変なハンドルネームでやり取りをしていたんだもん。声を掛けたいけど、何て呼べばいいんだ?あ、私の方が更に変なHNだったから、Mちゃんの方が困っただろなぁ。


そのライブ以降、私達は一緒にライブに行くようになった。音楽の趣味が似ているので、好きなバンドもいくつか被っていたから。ライブで汗をかいて、帰りにビールをグイグイ飲んで、いろんなことを話した。都内のライブはもちろん、仙台にも京都にも福岡までも一緒に行った。


Mちゃんは年下なのに、フラフラしている私よりずっと落ち着いていて大人だ。ライブチケットはいつもMちゃんが預かってくれるし、旅行に行ってもMちゃんのほうがリーダーで引っ張っていってくれる。
聞き上手なMちゃんの前だと、何でも話せてしまうから不思議。私はよく周りの人に 「Lは心の中を見せない秘密主義だ」 と言われる。親にまでそう言われるほどだ。 「へそまがりのあまのじゃくだし、ね」 と自分でも思うけど、Mちゃんの前ではつい、話せてしまう。Mちゃんにしか言えないこともあるし、そういうことを聞いた時は一緒に考えてくれる。そっとしておいて欲しい時は、そう言わなくても、それに気付いてそっとしておいてくれる。
Mちゃんを見ながら、こういう柔らかい空気の人もいるんだなぁ、といつも思う。


Mちゃんが結婚すると聞いた時、相手の方に会ったこともないくせに、私は猛反対した。 「そんなさぁ、ネット上で知り合った人なんて、本当はどんな人か分からないじゃん!」 って。
おいおいっ、私!Mちゃんとの出会いもネット上だったじゃん!忘れたのか!?



Babyも産まれたいま、以前ほど一緒に遊べないけど、Mちゃんはとっても幸せそうだ。ご主人も、私へのプレゼントをMちゃんと一緒に選んでくださったり、私に手書きの御礼状をくださったりと、Mちゃんとライブに行く時は有休を取って子守をしてくれたり、とてもステキな方だ。そうだよねぇ、Mちゃんが選んだ人なんだもんねぇ。あんなに結婚に反対しちゃった自分を反省・・・。


Mちゃんをお花に例えると、なんだろう。うーん、このお花!いうのはすぐに思い浮かばないけれど、野にあって、朝露や雨上がりの雫が花びらに残った、そんなお花かな。自然に逆らわず、与えられるものを受け入れ、静かな和みの時を返してくれる、そんな感じがする。


ここ最近、私の周りで起こっているゴタゴタの中のひとつも、Mちゃんだけには少し話している。 「何にも助けてあげられなくて、はがゆい」 とMちゃんは言うけど、聞いてもらっているだけで私は救われている。そうか!人に聞いてもらえるだけで安心できるって、こういうことか。話せる相手がいるっていうのは、有難いことなんだね。私も 「話せる相手」 側になったときは、じっくり聞いてあげよう。Mちゃんが私にしてくれるみたいに、静かにじっくりと。


Mちゃん、いつもありがとう。暖かくなったらまた、一緒にお出掛けしようね!