やさしい贈り物

そのうちやるとは思っていたけど、それが今朝だった。それは・・・朝寝坊。
ここ2週間ぐらい、毎日2〜3時間しか眠れていない。それでも何とか踏ん張っていたけど今朝、目が覚めたら7時だった。いつも5時に起きるのに、7時。テレビのタイマーは掛け忘れ、携帯のアラームは自分で止めていた。エアコンだけは5時にしっかりと、ぬくぬくの風を送ってくれていた。それでも何とか会社には間に合った。やればできるらしい。

帰りのコンビニ。レジでお会計をしていたところ、明らかにぐでんぐでんに酔っ払ったおじさんが私の隣に立ち、やたらと絡まれた。時折、大声で私を怒鳴りつける。何を言っているのかさっぱり分からないけど、とにかく怒鳴りまくる。ずっと無視していたら　「日本語、分かんねぇのかぁ？」　とキレ、更に近寄ってきた。平静を装って店を出たが、ものすごく怖かった。とんだ災難だ。

やっとの思いで家に着いたところ、大きめの郵便が届いていた。大好きなお友達、Mちゃんからだった。Mちゃんは私たちが大好きなバンドのFCに入っているので、定期的に会報を貸してくれる。そんな時期だね、と思って封筒を開けたところ、いつもの会報と一緒に、お手紙とプレゼントが入っていた。

Mちゃんが私のイメージで作ってくれた、オリジナルノート。
オリジナルノートを作ってくれるお店があると知り、作ってくれたそうだ。手紙にはこう書いてあった。　『新聞でそういうお店があるという記事を読んで、自分のものが欲しいというより　「プレゼントしなくては！！」　と思ったのです　』　と。

私が紙モノが好きなことも、書きものが好きなことも、Mちゃんは分かっている。そんな私のために、作ってくれた。嬉しい！私のイメージで選んでくれた色。ピンクでも小豆でもワインでもない、何と言っていいのか分からないけど、とにかくとても優しくて柔らかくてキレイな色。写真よりも実際はもっと、淡くて明るい色をしている。そうだなぁ、もうすぐ咲く桜だと、寒緋桜と関山の間ぐらいの色かな。
そして驚いたのは、昨日の日記に書いた、私の名前と同じシンビジウムの色にもとっても近い！なんていう嬉しい偶然。私の花と、私の色に続けて会えるなんて、凄い！

中の紙もステキだ。2種類の質の違う紙になっている。
ひとつは、表紙の色を限りなく淡くしたような、うっすら桜色の紙。
もうひとつは、私もMちゃんも大好きな水玉模様の紙。このドット、よく見ると丸じゃなくて　「＋」　なんだね。かわいい！
同じく紙モノ好きのMちゃん、さすがのセンスだね。

そして驚いたのが裏表紙。
こうやって写真で見ると分からないけど、手触りがフェルトのようにふわふわしている。
これ、毛羽立つように加工されているのかなぁ。とにかく、ずっと撫で撫でしていたくなるような、柔らかい手触り。うーん、優しい。表紙の色との相性も抜群！
全体が、Mちゃんの優しさのように柔らかいノート。ありがとうね。

ここ最近、私を襲っているグダグダたち。その中の最大にして最強のグダグダについて唯一、Mちゃんにだけは話してある。ここに至るまでの長い長い道のりを、Mちゃんはずっと見てきてくれたからだ。　「がんばって！」　とか　「あと少し！」　などと道端で声援を送るというよりは、遠くの場所からずっと見ていて、汗が出たときにはタオルを差し出してくれたり、のどが渇いたら水を置いておいてくれたり、そういう支え方をしてきてくれた。
今回のグダグダも、誰にも一切話さず、自分の中だけでグダグダしていたら、きっと私は完全に壊れていた。Mちゃんには心配を掛けて申し訳なかったが、私の弱音を聞いてもらって、少し楽になった。よき理解者に、とても感謝している。

このノートは、Mちゃん流の優しさの形。
短い手紙の最後には、Mちゃんが読んだ小説の心に残ったという文章が添えてあった。
『人間の脳は、何でもがんばって覚えておこうと努力するようにできているけれど、何かに書き残せば、もう覚える必要はないのだ、と安心して忘れることができるから。楽しいことは頭に残して、つらいことは書いて忘れなさい』　

Mちゃん、つらいことを書くにはもったいステキなノートだからさ、グダグダから完全脱出したら、この真新しい自分色のノートに新しいことをいっぱい書くことにするよ。写真を貼るのもステキだね。桜の写真もいいね。この表紙や紙色によく似合うと思うよ。
春になったらまた、一緒にお散歩をしよう。このノート、持っていくよ。きっと私は、　「このノート使ってるんだー！」　なんて言わないだろうし、Mちゃんも　「あ、そのノート使ってるね！」　なんて言わないね。でも、私たちはお互いにそのノートを見て、ちょっとだけ　「うふふ」　って笑うんだよね。　
そういうのがイイんだよね、私たち。

・・・今日の重量【前回比0kg、基準日比−0.4kg】　←　桜色の服を買うのもいいかなぁ。