立川談笑 月例独演会 其の114回


今日は、久し振りに談笑さんの独演会に行く予定。先月はまだ、落語を聴く気分にならず急遽、同僚派遣ちゃんにチケットをあげた。今日は、談笑さんが岩手県の被災地に取材に行った後ということもあり、どうしても行きたかった。
開場18時、開演18時半。仕事が終わるのが18時。急いで仕事を片付ける・・・ハズが、なかなかそうはいかないもの。定時で上がるなんて、殆どないもんね。バタバタとやっている私をみかねて、同僚が 「続きは私がやるので、早く上がってください」 と声を掛けてくれた。あー、なんてイイ人なんだ!10分遅れで会社を出て、赤坂から永田町の上り坂をゼーゼー言いながら歩き、何とか3分前に国立演芸場に到着。ふーっ。



今日の四席。
『看板のピン』
『饅頭とか恐い』 ← 「とか」 (笑)
『復習おんな』
〜お仲入り〜
黄金餅

オチを楽しみ、久し振りに何も考えず笑った。二席目の前は、和む噺だったか柔らかい噺だったか、言葉は忘れたが、そんな噺をやりたいと言って始まった。そして三席目の前には 「うーん、前半三席なんて言わなきゃよかったな」 と汗を拭き拭き笑っていた。


まくらでは、岩手県沿岸部に取材に行ったときのことを。ツイッターで見ていたけど、あの時はまだ、新幹線が再開する前だったもんね。重機が少なすぎる、同じ町でも海側と山側の様子は全く違う、避難所で落語をやったこと、等など。
落語は着物と座布団があればどこでもできる、ということで、取材に行く時に着物を担いで行ったそうだ。体育館のステージで落語をやったそうだが、そこは避難所。楽しみに集まった方々がいらっしゃる奥では、布団の中で横になっている方々もいらっしゃる。とても微妙な空気だったそうだ。


会が終わったあと、ロビーで談笑さんと少し、お話しすることができた。
田舎が談笑さんが行った海側の辺りだと話すと、家族は大丈夫だったか、家はどうだったかなど聞いてくださった。そしてやはり、海側の状況は酷かった、とおっしゃっていた。 「もう、田舎に帰られましたか」 と聞かれたので、 「来月、行く予定です」 と答えた。 「そうですか。うーん・・・」 と言葉が続かなかった談笑さん。あの風景が頭に浮かんだのだろうか。
先日、とくダネで談笑さんがレポートした山田町の山田高校野球部が沿岸地区大会で勝って県大会に進んだので、それを伝えた。 「初戦は宮古北高校だったよね?」 と覚えていてくださった。 そして 「練習ができなくて、大変そうだったからなぁ」 とおっしゃっていた。校庭の脇は自衛隊の車両がずらーっと駐車しているのを放送で見た。思い切り投げたり打ったりできないもんね。


最近は、ネットで岩手から取り寄せている災害復興支援バッジを持ち歩き、知り合いに渡して付けてもらっている私。今日もいくつかバッグに入っていたので、それを談笑さんに渡し 「良かったら、付けてくれる人にあげてください」 とお願いしてきた。 「あー、そうですか。こういうのがあるんですね。ありがとうございます」 と言ってくださった。


次に談笑さんの会に行けるのは、6月の草月ホールでの会。その直前、田舎に帰省の予定。