つまる話


私は、汁物ナシで食事をすることができる。パンもパスタも、汁物ナシで大丈夫。
子供の頃、味噌汁が嫌いだった。いま思えば贅沢なことだが、田舎の独特の香りのする、大量の粒々がお椀の底に残る、その手作り味噌が苦手だった。おばあちゃん、ごめんなさい。
今は味噌汁も好きだが、 「味噌汁が無くて、ご飯が食べられるかっ!」 という程ではなく、無くても全く問題ない。私は味噌汁が嫌い、とインプットされている親戚のおばちゃんやお母さんは、今でも食事の時に 「味噌汁、ちゃんと食べなさいよ」 と言って、私の分を出してくれる。そして、私の食べ方を見透かしたように 「いっちょ食いはダメだよ!」 と、小さい子供のような注意を受ける。ご飯→味噌汁→おかず→ご飯→味噌汁・・・のように、食べなさいってことね。最後に味噌汁だけを残し、 「お腹いっぱいだから、味噌汁いらない」 という子供の頃の作戦を知っているからだ。はーい、大人になったので、ちゃんといただきます。



そんなだから、汁物ナシで物を食べることに、何の抵抗もない。むしろ、物を食べていて、のどの下あたりが詰まる感じが好きなのだ。例えば、ご飯を食べてモグモグしながら、次におかずのマカロニサラダを口に放り込んだ時に、詰まる感じ。パスタを食べて中盤ぐらいになった時に、 「あー、何だかのどの直下にパスタが詰まって胃に落ち切っていない!」 という感じ。これが、たまらない!・・・変人だ。
逆に、詰まりそうなものを流すために汁物を投じることが、どうも気に入らない。気に入らないというか納得がいかない。味噌汁や牛乳は、詰まりを流すためのものじゃない!みたいな。アホだねぇ。




つまる話。何でこんなことを改めて思ったかというと・・・
数日前、隣の席の同僚が体調を崩した。あまり食べ物を食べられない、という同僚に 「カロリーメイトあるよ。食べる?」 と聞いたところ、 「お腹を壊していて水分を控えているから、いまカロリーメイトを食べたら、のどが詰まって息が出来なくなるよ」 と言われた。
そこから広がる、のど詰まり話。
「 『カール』 は危険だね」 「乾パンって、けっこう来るよー」 「えー、 『RITZ』 の方がもっと危ないよ」 と、のど詰まり菓子の話で盛り上がった。
そういえば昔、 「水ナシで、RITZを何枚まで口に放り込んでゴックン!できるか」 というチャレンジがあったね。テレビ番組だったかなぁ。確か、5〜6枚が限界だったような記憶がある。口の中の水分、全部持っていかれちゃうもんね、RITZって。
私なら、喜んでチャレンジするだろうなぁ。



あーあ、なんてくだらない話。