5年ぶりの再会

いつもランチは13時過ぎの私。今日も12時を過ぎて、デスクでPCをパチパチやっていた。
すると、私の名前を呼ぶ声がする。ん?と思って顔を向けると、そこに立っていたのは同じグループ会社の1歳上の女性社員。思わず 「いやーん!久し振りぃ!」 と立ち上がり、ハグ。


5年前、とあるプロジェクトがあり、グループ各社から数名が集められてひとつのフロアーで仕事をした。彼女とは、その時に知り合った。グループ会社とはいえ、それまで顔も名前も知らなかった私たち。隣同士の机で仕事をしたり、いろんな話をしたりして、楽しい数ヶ月を過ごした。
その後、彼女は妊婦さんになって産休に入り、私は別の仕事に移り、それきり会えないままになってしまっていた。メールでのやりとりしかしていなかったので、久し振りの元気そうな顔が嬉しくて、ついハグしてしまったよ。
彼女に 「チビちゃんの写真見せて!」 と言うと、 「ちょっと待ってて!荷物、あっちにあるから」 と言う彼女の後ろをついて行くと、彼女が向かったのは、うちのボスの部屋。うひゃー!何で!?


一緒にボスの部屋に入ると 「おっ?何だ、知り合いだったのか」 とボス。どうやら彼女はもうひとりのグループ会社社員とふたりで、うちのボスに挨拶に寄ったところだったらしい。 「例のプロジェクトの時に一緒だったんですよ」 と言いながら、ボスの前で写真を見てキャッキャする私たち。
暫くそれを見ていたボスが 「昼メシ食ったか?」 と聞いてきた。 「まだです」 と言ったところ、 「じゃぁ、一緒に行くか」 とボス。 「いやいや、私はいいですよ」 と断ったが、 「いいから、行くぞ」 と言われ、彼女と彼女の同僚、ボスと私の4人で料亭ランチへ。


「あのプロジェクトは何年前だ?」 とボス。 「3年ぐらいじゃない?」 と彼女に向かって言うと、 「えー、もう5年だよ。うちの子、5歳になったんだもん」 と彼女。しょえー!そりゃぁ、私も年を取るはずだわ。賑やかに声が飛び交う、楽しいランチだった。


先にボスが会社に戻り、私は 「また、このビルに来たら寄ってね!」 と言って彼女と別れた。
たまにはいいね、こういうの。Aさん、またおいでねー!